英中銀:政策金利0.5%に上げ、7対2で決定-約10年ぶり利上げ

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  • 市場が見込むより大幅な利上げが必要な可能性との文言削除
  • カンリフ、ラムズデン両氏が据え置きを主張

The Bank of England facade stands in the City of London, U.K., on Thursday, Jan. 5, 2017. Bank of England Chief Economist Andy Haldane has put his hand up to say his profession has a lot of work to do if it is to recover from its failed predictions over the global financial crisis and Brexit.

Photographer: Simon Dawson
Photographer: Simon Dawson

イングランド銀行(英中央銀行)は2日、政策金利引き上げを発表した。約10年ぶりの利上げに踏み切ったものの、欧州連合(EU)離脱による景気への影響に懸念を示し、次の利上げは差し迫ってはいないと示唆した。

  カーニー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は7対2で政策金利を0.5%にすると決定し、過去最低の0.25%から引き上げた。議事録によると、2019年のEU離脱をにらみ当局者らは経済の脆弱(ぜいじゃく)性を懸念した。

  中銀は会合後に発表した声明から、前回声明に盛り込まれていた市場が見込んでいるよりも大幅な利上げが必要となる可能性がある、との文言を削除した。来年の遅い時期と2020年に1回ずつ0.25ポイントの利上げがあるとの市場の予想に中銀の想定がほぼ一致したことを意味する。

  予想よりもハト派的な論調を受けてポンドはドルに対して一時1%近く下げ1.3096ドルを付けた。マネーマーケットは次回利上げ時期の予想を18年9月と発表前の同8月から遅らせた。

  今回の利上げで昨年にEU離脱を決めた後の緊急的金融緩和が解除された。5年ぶり高水準のインフレと40年で最低の失業率が利上げを促した。

  インフレ率は現在、2%の中銀目標を1ポイント上回っている。MPCは「メンバーの過半数は、インフレ率を持続的に目標水準に向かわせるため今回の会合で景気刺激を若干、縮小することが妥当だと判断した」と説明。「現在の異例な状況の中で金融政策は雇用と経済活動に相当の支援を提供し続ける」と付け加えた。

  成長とインフレ率予測はほぼ据え置き、3年後のインフレ率は2.2%と予想した。同期間内に政策金利が1%に達することが前提。

  債券購入プログラムは現状維持、将来の利上げは限定的で緩やかとの見通しも繰り返した。

  景気見通しには「相当のリスクがある」とし、EU離脱を最大のリスク要因に挙げた。家計と企業、インフレに影響が出れば対応する用意があると表明した。

  ジョン・カンリフ、デーブ・ラムズデン両副総裁が据え置きを主張。国内的なコストと賃金が上向く兆候はほとんどないと指摘し、経済のたるみが見積もりよりも大きい可能性があると論じた。

原題:BOE Raises Interest Rate for First Time in More Than 10 Years(抜粋)
BOE Raises Interest Rate for First Time in More Than Decade (1)

(詳細を追加します.)
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