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超長期債が上昇、日銀オペ結果しっかりとの見方-米国発の材料警戒も

更新日時
  • 新発30年債と新発40年債の利回り、9月下旬以来の水準に低下
  • 割安に放置されていた30年や40年に修正の動き-しんきん証

債券相場は超長期債を中心に上昇。日本銀行がこの日に実施した買い入れオペで、超長期ゾーンがしっかりとした結果だったとの見方から買い圧力が強まった。

  2日の現物債市場で新発20年物の162回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.58%と、10月12日以来の水準まで低下した。新発30年物56回債利回りは一時1.5bp低い0.835%と9月27日以来、新発40年物の10回債利回りは一時2bp低い1.025%と9月25日以来の水準までそれぞれ買われた。長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは横ばいの0.055%で推移した。

超長期債の利回り推移

  しんきん証券営業企画部の高井行夫金融市場アナリストは、「オペの結果は残存期間25年超の応札倍率が前回から低下してしっかりとした結果になった」と指摘。「超長期ゾーンは少し前にみられていたスティープニングの反動という面もあり、特に30年と40年は10年や20年からみると割安に放置されているという感じだったので、修正の動きが入っている」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比4銭高の150円48銭で取引を開始。午後にはオペの結果を受けて一時150円54銭まで上値を伸ばし、結局、8銭高の150円52銭で引けた。

  日銀はこの日、残存期間5年超10年以下と10年超の国債を対象にオペを実施した。買い入れ額は5-10年が4100億円、10-25年が2000億円、25年超が1000億円とそれぞれ前回から据え置かれた。応札倍率は5-10年と10-25年が前回から上昇。25年超は前回から低下し、売り需要の弱さが示された。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

  しんきん証の高井氏は、「5年超10年以下は応札額が高水準だったものの、レート自体はカレントからみて強めだった。全般的には無難な結果だった」と話した。

米国材料を警戒

  この日の米国時間にはトランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)議長を発表する予定。また、米税制改革法案も公表される見通し。しんきん証の高井氏は、「米国発の材料はリスクオンにつながる可能性があり、警戒感も残る」としている。


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