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ノーベル賞の行動経済学を応用、リターン17%-バイアス避ける運用

  • 行動経済学がいかに役に立つかクラリベストのCEOが説明
  • 行動ファイナンス理論の応用でアクティブ運用の成功を目指す動きも
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Photographer: Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images
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Photographer: Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images

生身の人間はバイアス(偏り)を持つ傾向がある。それを読み解く方法を知れば、大金持ちになるのも夢ではない。

  資産運用会社クラリベスト・アセット・マネジメントのステイシー・ナット最高経営責任者(CEO)はオスロで先週行ったインタビューで、ポートフォリオマネジャーが市場をアウトパフォームするために行動経済学がいかに役立つかについて話し、「過小評価された基本的傾向」に着目するのがポイントだと語った。

  ナットCEOは「ファンダメンタルな動きだが、大きな興奮を伴うものではない。われわれにとって、それが興味深い組み合わせだ」と説明した。

  投資家が市場をアウトパフォームできるという考え方に対しては、最近は懐疑的な見方がかなり多い。しかし、アクティブ運用を行う資産運用会社の間では、ノーベル経済学賞を今年受賞したリチャード・セイラー教授や、やはりノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマン氏が構築したような「行動ファイナンス」理論を応用することで成功を目指す動きもある。これらの運用会社は、自らの意思決定で行動バイアスを避ける一方、他者のバイアスを利用しようとする。

  ナットCEOによれば、クラリベストはポートフォリオマネジャーにリターンを高めるような行動を促すシステムを採用している。同CEOは「われわれのポートフォリオマネジャーは株を売るよう合図を受ける。売りを強いられるのではなく、軽く押され気付かされる。投資家の行動バイアスは、負け株を過度に長く手放さない傾向につながる。ポートフォリオマネジャーがこのようなバイアスを避けるよう手助けする」と述べた。

  ブルームバーグの集計データによれば、ナット氏が運用するイーグル・キャピタル・アプリシエーション・ファンドの過去5年の年間平均リターンはプラス17%と同種のファンドの89%をしのぎ、上位11%に入る運用成績を残している。
  

原題:A Nobel Prize-Winning Theory Is Enriching a $7.5 Billion Manager(抜粋)

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