10月31日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、英中銀会合や次期FRB議長指名待ち

  31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。月末特有のポートフォリオのリバランスはドル売りにつながると見込まれていたものの、値上がりした。市場は主要中央銀行の金融政策決定会合や米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長指名を待っている状況だ。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。ただポンドは大きくアウトパフォームしている。イングランド銀行(英中央銀行)の政策会合を控えてポンドは週初から値上がり。英中銀の政策会合では約10年ぶりの利上げが見込まれている。この日最も下げたのはカナダ・ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、円となっている。一部のリバランスモデルでは、ドル買い・円売りが見込まれていた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対円で0.4%高の1ドル=113円64銭。ユーロは対ドルで0.1%未満下げて1ユーロ=1.1646ドル。ポンドは0.6%上昇した。

  ドル指数は一時、それまでの上げを失いほぼ変わらずとなる場面があった。ただその後、ドルが対円で値上がりする中、ドル指数も再び上昇した。ドル指数は月間では1.8%上昇と、2カ月連続での上げ。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日から2日間にわたる政策会合を開催。政策金利に関しては据え置きが見込まれており、市場の注目は11月2日に発表が見込まれる次期FRB議長の指名に集まっているようだ。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のリチャード・クラリダ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、イエレン現議長もしくはパウエル理事が指名されれば、これまでの政策スタンスが継続されるとみなされ、米国債市場が大きく反応することはなさそうだとの見方を示した。  

欧州時間の取引

  この日はユーロ圏経済に関する指標が複数発表されたが、ユーロはあまり反応しなかった。7-9月(第3四半期)の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増と、伸びは市場予想(0.5%増)を上回った。また10月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.4%上昇と、伸びは市場予想(1.5%上昇)を下回った。
原題:Dollar Gains at Month-End as Traders Await BOE, Next Fed Chair(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500上昇、小型株に買い-国債は下げ

  31日の米株式市場は小型株主導で反発。減税実現の可能性や次期連邦準備制度理事会(FRB)議長人事の影響を見極める展開だった。S&P500種株価指数は10月、月間ベースの上昇率が2月以来最大となった。一方、米国債は小幅安ながら、長期債は比較的よく持ちこたえた。

  • 米国株は上昇、小型株高い-S&P500は月間の伸びが2月以来最大
  • 米国債は下落、イールドカーブがフラット化
  • NY原油は続伸、OPEC減産継続観測-10月として2011年来の大幅高
  • NY金は反落、ドル上昇で-月間では2カ月連続下落

  堅調な経済指標、減税実現期待の高まり、好調な企業決算などを支えに、10月はS&P500種が2%余り上昇し、ダウ工業株30種平均も1000ドル近く上昇。米国債は朝方の経済指標にあまり反応せず、その後も手掛かり材料が乏しい中で長期債が比較的よく持ちこたえ、5年債と30年債のイールドカーブはフラット化した。

  S&P500種は前日比0.1%高の2575.26。ダウ平均は28.50ドル(0.1%)上げて23377.24ドル、ナスダック総合指数は0.4%上昇。ニューヨーク午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.38%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。10月として6年ぶりの大幅高となった。世界的な供給過剰が解消しつつある兆しや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が減産を継続するとの観測が背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比23セント(0.4%)高の1バレル=54.38ドルで終了。月間ベースでは5.2%上昇。ロンドンICEの北海ブレント12月限は47セント上げて61.37ドルと、15年7月以来の高値水準。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.6%安の1オンス=1270.50ドルで終了。月間ベースでは2カ月連続の下落。

  この日は週末にかけての手掛かり材料が意識される中、前日の動きを消す相場展開だった。トランプ大統領による次期FRB議長の人選や連邦公開市場委員会(FOMC)声明、税制改革法案の詳細などが、2、3日以内にに明らかになる。またロシア疑惑の捜査で3人が起訴されたこともあり、様子見気分が強かった。

  S&P500種の業種別11指数では生活必需品と情報技術が上昇。一方、資本財・サービスは下げた。

  朝方発表された10月のシカゴ製造業景況指数と民間調査機関コンファレンスボードの米消費者信頼感指数が好調だったにもかかわらず、月末を迎えた米国債相場は方向感のない展開となり、午後もレンジ取引に終始した。
原題:U.S. Stocks Cap Monthly Gain as Dollar Strengthens: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed, Flatter as Long End Underpinned Into Month-End(抜粋)
USTs Rangebound, Flatter Into Month-End; Futures Volumes Muted(抜粋)
Oil Delivers Best October Since 2011 as OPEC Strategy Pays Off(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Post Second Monthly Drop as Dollar Rises(抜粋)

◎欧州株:上昇、旅行関連銘柄に買い-月間ベースでは続伸

  31日の欧州株式相場は上昇。基礎資源銘柄が下げたものの、旅行関 連銘柄への買いが全体を押し上げた。指標のストックス欧州600指数は 月間ベースで2カ月連続の上げとなった。

  ストックス600指数は0.3%高の395.22で終了。月初来では1.8%値 上がり。

  業種別19指数のうち15指数が上昇。旅行関連銘柄は1.1%上げ、基 礎資源銘柄は0.6%下落。構成銘柄で上昇したのは355銘柄、下げたの は235銘柄。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数が0.1%高。フランスの CAC40指数とイタリアのFTSE・MIB指数はそれぞれ0.2%上 げ、スペインのIBEX35指数は0.7%上昇。ドイツ株式市場は休場。
原題:European Stocks Rally as Travel Company Gains Offset Miners Loss(抜粋)

◎欧州債:周辺国債続伸、政治リスク弱まる-フランス長期債も上昇

  31日の欧州債市場では周辺国債が続伸。月末のデュレーション長期 化を手掛かりに中核国の超長期債がアウトパフォームし、特にフランス 国債の上げが目立った。

  スペインとポルトガルの10年物国債利回りは2-3bp低下。政治 に関連したリスクプレミアムの低減が続いた。

  フランス30年債利回りは2bp低下。ドイツ国債先物はほぼ変わら ず。この日は同国の一部が祝日で、株式市場も休場だった。
原題:Peripheral Rally Extends, Risks Fade; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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