バークレイズ、RBS買収を08年に検討-ブラウン元英首相が明かす

  • ブラウン元英首相が11月刊行予定の回顧録で明らかにした
  • 英国で重大な不正行為の訴追が行われなかったことに同氏は不満表明

ブラウン元英首相

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

世界的な金融危機が深刻化した2008年10月の段階で、英銀バークレイズが、経営破綻の瀬戸際にあった同業のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)買収を検討していたことが分かった。ブラウン元英首相が近く出版する回顧録で明らかにした。

  ブラウン氏のオフィスによれば、11月7日刊行予定の同氏の回顧録「わが人生、われわれの時代」(仮訳)では「バークレイズがそのための資金なしにリーマン・ブラザーズ・ホールディングスだけでなく、RBSも買収しようとした状況が明かされている」という。同オフィスはそれ以上の詳細な説明を避けている。

  抜粋を見る限り、回顧録は金融危機とその前後の銀行の行動を厳しく批判。ブラウン氏は信用収縮後に英国で重大な不正行為の訴追が行われなかったと不満を表明し、他の銀行が救済対象となる局面でも、バークレイズが自行の財務状況の「全容を明らかにしなかった」と非難した。

  RBSの経営破綻を扱った「メイキング・イット・ハプン 世界最大の銀行を破綻させた男たち」の著者イアイン・マーチン氏は「バークレイズは前の月には経営破綻寸前のリーマン・ブラザーズ買収を阻止されていた。同行はそのすぐ後に公的資金による資本注入を回避するために悪戦苦闘することになる。ただ、英国の銀行システムの客観情勢を人々が理解するまでは、あらゆる種類の荒唐無稽な話し合いが当時行われた」と指摘した。

原題:Gordon Brown Says Barclays Discussed Buying RBS in 2008 Crisis(抜粋)

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