向こう10年の米国株「リターンはほぼ期待薄」-欧州保険最大手の見方

  • 適正価値を「完全に織り込んだ」-アリアンツのドウェイン氏
  • 忍耐強く投資の好機を待つ必要がある-HOOPPのケオハネ氏
Photographer: Michhael Nagle/Bloomberg

欧州最大の保険会社のトップストラテジストは、向こう10年の米国株市場の「リターンはほぼ期待薄」とみている。
 
  アリアンツ・グローバル・インベスターズのグローバル・ストラテジスト、ニール・ドウェイン氏(ミュンヘン在勤)は30日、トロント・グローバル・フォーラムでの長期投資に関するパネルディスカッションで、ここ数年上昇してきた米国株は適正価値を「完全に織り込んだ」と指摘。「このため投資家は、バリュエーションが著しく低いアジアや欧州に目を向ける必要がある」と付け加えた。

  同氏は低金利と中央銀行による債券購入でキャッシュや他の多くの資産クラスの「価格が著しくゆがめられた」と説明。世界中で金利がゼロ%近辺にあり、債券市場が「中銀に操作された」現状下では、リスクとリターンの評価が難しいとも発言した。多くの投資家が高利回り債や新興市場に資金を投じ、リスクを増幅させている。

  700億カナダ・ドル(約6兆1700億円)余りを運用するヘルスケア・オブ・オンタリオ・ペンション・プラン(HOOPP)のジム・ケオハネ最高経営責任者(CEO)も、どの資産クラスを購入するにしてもタイミングは良くないとの見方に賛同した。

  同CEOは、「現時点で資産は非常に割高」と指摘。「われわれは忍耐強く、より良い機会を待つ必要がある。新たな危機が発生すれば資産は大売り出しとなり、いま購入するよりもはるかに安い価格で買うことができるようになる。ただ、そうするためには忍耐が必要だ」と語った。
           
原題:Allianz’s Dwane Says U.S. Stocks to Stagnate Over Next Decade(抜粋)

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