サムスンは過去最高益で予想上回る、メモリー好調

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  • 18年の配当を2倍の1.1兆円に-19、20年も同水準維持
  • 半導体価格上昇を追い風に利益伸ばす、スマホ向けスクリーンも好調
Photographer: Brent Lewin/Bloomberg
Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

韓国サムスン電子は7-9月(第3四半期)決算で、利益が市場予想を上回り過去最高を更新したことを受け、株主への利益還元を拡充する。

  同社は31日の発表資料で、2018年の年間配当を前年比2倍の9兆6000億ウォン(約1兆1000億円)とし、19、20年もこの水準を維持すると表明。今年の年間配当は20%増だった。また今年の設備投資見通しを46兆2000億ウォンとした。利益還元計画は決算発表後に明らかにされた。

  半導体製造最大手のサムスンはこの1年間の半導体価格上昇を追い風に業績を伸ばし、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔サムスン電子副会長の一審での有罪判決や、昨年の「ノート7」の発火事故と販売打ち切りの影響を乗り切った。また今月にはサムスン電子の権五鉉・共同副会長が半導体事業を統括する職から退くと発表している。

  同社が31日発表した資料によれば、純利益は11兆400億ウォンと過去最高を更新。ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均は10兆8000億ウォンだった。

  営業利益は14兆5000億ウォン、売上高は62兆ウォンと、それぞれ13日公表の暫定集計と変わらず。

  ソウル市場の早い時間の取引で、サムスン電子の株価は一時、0.6%安の268万5000ウォンを付けた。
  
  半導体メモリーとスマホ用ディスプレーへの投資が奏功し、サムスンは半導体の値上がりと、アップルの新型スマホ「iPhone(アイフォーン)X(テン)」向けなどライバル企業からの有機EL(OLED)スクリーン需要を利益に結び付けることができた。

  シンハン・インベストメントは決算発表前のリポートで、「サムスンは半導体メモリーの『大きな循環』を主導している」と指摘。来年上期の供給はわずかな増加にとどまる見通しであるため、半導体ブームは来年も続く見込みだと分析した。

原題:Samsung Taps Record Earnings to Boost Shareholder Returns(抜粋)

(株主への利益還元計画などを追加して更新します.)
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