MiFID2から逃れるアナリスト、働き場所を中国や香港に求める

  • 上海での求人への海外からの応募は50%増-ヘッドハンティング会社
  • 中国の投資銀行は調査部門拡充、新指令の影響を概して受けず

中国出身のカレン・タン氏は3年前にケンブリッジ大学で数学の修士課程を終え、英金融業界への就職を目指していた。

  だが半年間、ロンドンで就職先を見つけることができず、アジアに戻ることに決めた。ようやく香港に拠点を置く中国の投資銀行にマクロ戦略アナリストとしての仕事を見つけ、今では香港勤務を続けることに満足を覚えている。

  グローバルな投資銀行が過去数年、数千人に上るアナリスト職を削減してきた中で、中国の投資銀は別の道を歩み、調査部門を拡充させた。こうした相違は来年1月に欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)が施行されることでますます大きくなる方向だ。同司令が導入されれば、リサーチ費用の顧客への転嫁という銀行業界が長年採用してきた手法が一変することになる。中国の投資銀は概して同司令の影響を受けていない。

  こうした流れを背景に、タン氏のような海外で教育を受けた多くの中国出身者が海外の金融業界でキャリアを形成するという計画を捨てて本国に戻っている。

  ヘッドハンティング会社マイケル・ペイジによれば、上海でのアナリストを含む金融業界の求人に対する海外からの応募はこの1年で500件に達した。同社の上海在勤コンサルタント、クリスティナ・リアン氏は前年比およそ50%増だと説明している。

原題:China Emerges as Job Market of Choice for Analysts Fleeing MiFID(抜粋)

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