ビール各社:海外事業の動向が焦点、国内需要の減速で-今週決算発表

  • キリンHD、アサヒGH、サッポロHDの株価は高値圏に
  • 7-9月のビール類出荷数量は前年同期比4.2%減
Bloomberg

少子高齢化の進展と若者のビール離れが懸念される中で、国内ビール各社が目線を海外に向けていることが株式市場でも評価されている。英ユーロモニター・インターナショナルによると、今後も国内のビール消費は下り坂を歩む見通しで、今週に予定されている各社の決算発表では海外事業の動向に注目が集まる。

  ブラジル事業を売却しベトナムでの企業の合併・買収(M&A)に関心を寄せるキリンホールディングス(HD)は31日に7-9月期の決算を発表する予定で、約1兆2000億円を投じて欧州市場への足がかりを得たアサヒグループホールディングス(GH)も11月2日に決算を発表する。国内ではいち早くベトナム市場に進出したサッポロホールディングス(HD)も同日の発表を予定している。

  ビール3社の過去10年の海外売上比率を比較すると、買収などによって国内市場への依存度を下げていることが分かる。アサヒGHでは、買収した欧州事業の業績により今期(2017年12月期)の海外売上高比率が2倍近い30%弱に伸びることが予想されている。しかし、国内市場への依存度は依然として過半を占めており、さらなる収益源の多角化が求められる。ビール大手5社が10月に発表した7-9月期の国内課税出荷数量はビール類(発泡酒・新ジャンル含む)で前年同期比4.2%減となった。

  クレディ・スイス証券の森将司アナリストは9月26日付の投資家向けリポートで、キリンHDの株価上昇の条件として「海外事業の売上高成長」や「東南アジアでの買収による大幅な利益寄与」を挙げている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE