米モルガンS、ブローカー採用に関する協定から脱退

  • 協定は「駆け引きの機会と抜け穴でいっぱいになった」-モルガンS
  • 業界大手の人材引き抜き合戦は既に鈍化、新規制によるボーナス減で

ファイナンシャル・アドバイザーの数で世界最大のブローカーである米モルガン・スタンレーは30日、アドバイザーが競合会社に移籍しても前の勤務先から訴えられないことを定めた業界の協定から脱退したと発表した。

  「ブローカー採用に関する協定書」として知られるこの協定についてモルガン・スタンレーは「駆け引きの機会と抜け穴でいっぱい」になったと批判し、メンバー企業が自社の都合に合わせて加盟、脱退、範囲の変更を行っていると指摘した。

  同社は「現在の状態では、この協定書はもはや持続可能ではない」とし、「この協定から脱退することで当社は世界クラスのアドバイザーにもっと重点的に投資することが可能になる」と説明した。

  新たな規制が採用時ボーナスの減少を招いたことから、米国の大手ブローカー4社の間の人材引き抜き合戦は今年既に鈍化している。以前は、競合企業に移籍する優秀ブローカーは年間収益の3倍超の報奨を得ることができた。メリルリンチとシティグループ、UBSグループの3社が2004年に人材引き抜きを巡る訴訟を減らす目的でこの協定を作って以来、ボーナスは着実に増加していた。この協定には現在1700社近くが加盟している。

  ライトナー・サーチ・コンサルタンツのダニー・サーチ社長によると、06年に協定に加盟したモルガン・スタンレーは競合会社に移籍するアドバイザー数が採用者数を上回るため協定にとどまる意味がほとんどなかったという。
  
原題:Morgan Stanley Roils Brokerage World by Exiting Accord (1)(抜粋)

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