投資家は中国の景気楽観、実体経済よりも-10月データで指数大幅上昇

  • 中小企業景況感や製造業関連の指数は10月に低下
  • 投資家の向こう1年の期待を測る指数は17.3に上昇-9月は8.3
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
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中国経済の鼓動を早期に測る複数のデータで、10月は実体経済に対する景況感より金融市場参加者のセンチメントの方が前向きであることが示唆された。

  英銀スタンダードチャータードが公表した10月の中小企業景況感指数は55.2と、9月の56.2から低下。現況と3カ月先の期待、信用環境の3つの主要項目別指数が全て下げた。同指数は500社を超える中小企業が調査対象。同行の申嵐、丁爽両エコノミストは需要の弱まりに加え、環境に関する規制を受けて特に小規模企業の生産が影響を受けたとリポートで指摘した。

  商業衛星の画像を使って数千に上る産業施設の動向を観察している米スペースノウによれば、10月の中国サテライト製造業指数は51.08で、9月の51.69から低下した。

  S&Pグローバル・プラッツ・チャイナ・スチール・センチメント指数は9月の60.87から、10月は33.61へと大幅に落ち込んだ。同指数は中国を拠点とする製鋼所など75-90の市場参加者を対象とする調査に基づく。同社シニアマネジングエディターのポール・バーソロミュー氏(メルボルン在勤)はリポートで、中国政府が冬場の鉄鋼減産を命じたことの影響を巡る不透明感と、実際の減産計画で指数の変動が通常より大きくなっていると分析した。

  これに対し、国際金融市場の専門家は楽観的な見方を強めている。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)と復旦大学(上海)の共同プロジェクト、チャイナ・エコノミック・パネル(CEP)の調査によると、中国の向こう1年間に対する投資家の期待を測る指数は17.3と、9月の8.3から上昇した。ZEWのミヒャエル・シュレーダー上級研究員は「向こう1年の見通しが大幅に改善した」と発表資料に記し、小売りと投資銀行、保険の各セクターが特に力強く伸びたと説明した。

  ロンドンを本拠とする調査会社ワールド・エコノミクスの調査によれば、セールス担当者の景況感は51.9と、9月の51.7から若干改善。製造業が1年3カ月ぶりの高水準に上昇した一方、非製造業は低下した。

原題:China Early Data Show Investors More Confident Than Real Economy(抜粋)

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