10月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが午後に上げ幅大きく縮小、週間では上昇

  27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが前日比ほぼ変わらず。米国の国内総生産(GDP)成長率が予想を上回ったことやスペイン政治危機の深刻化を受けて上昇したものの、午後に売りがかさんで上げ幅を大きく削った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時、0.4%高となる場面があった。ドルは朝方、7-9月の米実質GDP速報値が予想を上回る前期比3%増となったことに支えられた。

  その後、トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名する方向に傾いているとの報道を受けて上げ幅の大半を失った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満の上昇。ドルは対ユーロで0.4%上昇し1ユーロ=1.1608ドル。対円では0.3%下げて1ドル=113円67銭。

  ドルは主要10通貨に対しまちまちとなった。対ユーロでの上昇が最も大きく、一時は7月20日以来の高値まで買われたが、トランプ大統領がジョン・テイラー氏よりハト派と言われるパウエル氏のFRB議長指名に傾いているとの報道で上げを縮小した。ドル指数は週間ベースで1%高と、昨年12月以来で2番目の伸びを記録した。

  ユーロは1.6000ドルの大台を割り込む場面があった。スペインのラホイ首相がカタルーニャ州議会を解散し、12月21日にカタルーニャ州議会の選挙を実施する方針を示したことが材料視された。

欧州時間の取引

  ドル指数が3カ月ぶり高値で取引された。現職のイエレン氏よりタカ派の人物がFRB議長に選ばれるとの観測や、米下院が予算決議案を可決し税制改革期待が高まったことが追い風になった。

  投資家はユーロが対ドルで下落するリスクをヘッジしている。SEBのシニアストラテジストのリチャード・フォルケンホール氏は、ユーロの対ドルでの下落について、「FRBが引き締め政策をとる一方、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を継続するという政策の乖離(かいり)、それが理由の一つだ」と指摘した。
原題:Dollar Pares Second-Best Weekly Gain of 2017 in Late Selling(抜粋)
Dollar at Three-Month High on Fed Chair, Tax Debate: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が最高値-テクノロジー高い

  27日の米株式相場は上昇。アマゾン・ドット・コムやアルファベットの好決算を受けてテクノロジー銘柄が大きく上げた。ナスダック100指数は昨年3月以降で最大の上げとなり、最高値を更新した。

  • 米国株は上昇、S&P500種は最高値更新-好決算で
  • 米国債は上昇、次期FRB議長巡る観測が手掛かり
  • NY原油は続伸、OPEC減産観測-ブレントは2015年来の60ドル台
  • NY金は反発、トランプ氏がFRB議長にパウエル氏指名に傾くとの報道

  S&P500種株価指数も終値ベースでの最高値を更新。朝方発表された7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)で高い成長が示されたことが手掛かり。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡る観測が広がる中、米国債相場も上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2581.07。ダウ工業株30種平均は33.33ドル(0.1%)上げて23434.19ドル。テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック100指数は2.9%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.41%。

  オッペンハイマーファンズの最高投資責任者(CIO)、クリシュナ・メマニ氏は電話取材で、「今回のGDPは、上方向のサプライズが続く世界経済の傾向に沿ったものだ」とし、「成長は顕著に改善してきている。大半の人が予想していたよりも良いかもしれない。今後も上向きのサプライズが続くだろう。そしてそれは米国だけの話ではない」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。石油輸出国機構(OPEC)が減産措置を延長する可能性があるとの期待や、イラクとクルド自治政府が停戦合意に至らなかったとの報道が背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比1.26ドル(2.4%)高の1バレル=53.90ドルで終了。これは2月28日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.14ドル上げて60.44ドルで、15年7月以来の高値。

  ニューヨーク金先物相場は反発。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事を指名する方向に傾いているとの報道が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%高の1オンス=1271.80ドルで終了。一時は0.5%下落する場面もあった。

  米下院は前日、2018年度(17年10月-18年9月)連邦予算の大枠を定めた予算決議案を可決した。減税計画の年内実現に向けた動きが前進した。また事情に詳しい関係者3人によれば、トランプ大統領は次期FRB議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名する方向に傾いている。この報道を受けて、現在の金融政策スタンスが維持されるとの観測が広がり、米国債利回りは低下した。
原題:Tech Surge Sends Stock Indexes to Record Highs: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: Brent Jumps Above $60 for First Time Since 2015
PRECIOUS: Gold Rebounds After Report Trump Favors Powell for Fed

◎欧州株:ストックス600が上昇、カタルーニャ情勢不安でスペイン株下落

  27日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス600指数は週間で1カ月ぶりの上げを記録した。26日に欧州中央銀行(ECB)が示したハト派的なメッセージに対する楽観が、カタルーニャ情勢を巡る懸念に打ち勝った。

  ストックス600指数は前日比0.6%高の393.43で終了。

  スペインのIBEX35指数は1.5%安。カタルーニャ州議会が独立を宣言する決議案を可決した一方、スペイン上院は同州を掌握する権限をラホイ首相に付与した。

  このほかの主要指数は英FTSE100が0.2%高、独DAXが0.6%高、仏CAC40が0.7%高、イタリアFTSE・MIBが0.6%安。

  個別では、スペインのサバデル銀行が4.9%安と売られた。
原題:Europe Stocks Rally as ECB Optimism Outweighs Catalan Concern(抜粋)

◎欧州債:上昇、スペイン債は逆行安-カタルーニャ情勢緊張で

  27日の欧州債市場では、前日のECB決定を材料とした上昇が継続。トランプ大統領が次期FRB議長にパウエル理事を指名する方向に傾いていると伝わり、イエレン議長の路線が継続するとの見方から上昇した米国債も追い風になった。

  スペイン債は逆行安し、ドイツ10年債とのスプレッドは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し120bp。カタルーニャ自治州は独立を宣言する決議案を可決、スペイン政府は同州を掌握する権限をラホイ首相に付与した。
原題:Spanish Yields Not Running Away; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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