【NY外為】ドルが午後に上げ幅大きく縮小、週間では上昇

更新日時
  • 大統領が次期FRB議長にパウエル氏指名かとの報道がドルを圧迫
  • ユーロは2週続落、スペイン政治危機が深刻化

27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが前日比ほぼ変わらず。米国の国内総生産(GDP)成長率が予想を上回ったことやスペイン政治危機の深刻化を受けて上昇したものの、午後に売りがかさんで上げ幅を大きく削った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時、0.4%高となる場面があった。ドルは朝方、7-9月の米実質GDP速報値が予想を上回る前期比3%増となったことに支えられた。

  その後、トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名する方向に傾いているとの報道を受けて上げ幅の大半を失った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満の上昇。ドルは対ユーロで0.4%上昇し1ユーロ=1.1608ドル。対円では0.3%下げて1ドル=113円67銭。

  ドルは主要10通貨に対しまちまちとなった。対ユーロでの上昇が最も大きく、一時は7月20日以来の高値まで買われたが、トランプ大統領がジョン・テイラー氏よりハト派と言われるパウエル氏のFRB議長指名に傾いているとの報道で上げを縮小した。ドル指数は週間ベースで1%高と、昨年12月以来で2番目の伸びを記録した。

  ユーロは1.6000ドルの大台を割り込む場面があった。スペインのラホイ首相がカタルーニャ州議会を解散し、12月21日にカタルーニャ州議会の選挙を実施する方針を示したことが材料視された。

欧州時間の取引

  ドル指数が3カ月ぶり高値で取引された。現職のイエレン氏よりタカ派の人物がFRB議長に選ばれるとの観測や、米下院が予算決議案を可決し税制改革期待が高まったことが追い風になった。

  投資家はユーロが対ドルで下落するリスクをヘッジしている。SEBのシニアストラテジストのリチャード・フォルケンホール氏は、ユーロの対ドルでの下落について、「FRBが引き締め政策をとる一方、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を継続するという政策の乖離(かいり)、それが理由の一つだ」と指摘した。

原題:Dollar Pares Second-Best Weekly Gain of 2017 in Late Selling(抜粋)
Dollar at Three-Month High on Fed Chair, Tax Debate: Inside G-10(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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