米アップル、「iPhoneX」予約注文27日開始-顧客確保の切り札

  • 11月3日の店頭販売スタートを前に需要動向探る手掛かりに
  • サプライチェーンのボトルネックで当初は品薄が見込まれる
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

アップルが9月に発表した「iPhone(アイフォーン)」の新機種「X(テン)」にとって、最も重要な日となるのは予約注文が始まる10月27日と言ってもほぼ間違いないだろう。店頭販売開始はその1週間後の11月3日だ。そしてこれは戦術的に賢明なやり方と考えられる。

  サプライチェーンのボトルネックに伴い、今後数週間はXの供給が需要に追い付かない状況が広く予想されるが、仮に品薄となっても予約注文の仕組みのおかげで、年末商戦の時期にしびれを切らした顧客が競合他社の機種に流れてしまうのを思いとどまらせることができるからだ。

  フォレスター・リサーチのアナリスト、ジュリー・アスク氏は「まだ入手できない製品に予約注文してもらえるなら好都合だ。見通しがずっと立てやすく、顧客に入荷時期を知らせるのももっと容易だ」と指摘した。

ブルームバーグのアレックス・ウェブは「アイフォーンX」のサプライチェーンのボトルネックについてリポート

(出所:Bloomberg)

  アップルの小売り担当責任者、アンジェラ・アーレンツ氏の下で、アイフォーンの予約注文は従来よりも簡便になった。その結果、新機種発売日に店舗の周辺に待ち構える熱烈な購入希望者の列は短くなっている。

  投資家やアナリストは、予約注文から引き渡しまでの期間がどの程度になるかを27日の状況を通じてモニターすることができ、需要を探るすべとなる。予約注文が膨らめば、当初の供給分がそれに充てられるため、納期も長くなる。

  ループ・ベンチャーズの共同創業者で、アナリストとして長年アップルをカバーするジーン・マンスター氏は、生産工程のボトルネックを踏まえれば、Xの納期はニューヨーク時間午前8時(日本時間午後9時)時点で4週間から6週間先となり、その後数日間はおおむね同様の状態が続くだろうとの見通しを示した。

  マンスター氏は26日の顧客向けリポートで、アイフォーン新機種のグローバル需給が均衡するのに通常は発売から2-3カ月かかるが、Xの場合は3-4カ月程度を要することになりそうだと記した。

原題:In Age of IPhone Shortages, Pre-Orders Are Apple’s Best Friend(抜粋)

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