米インテル:7-9月期は増収増益、PC依存が売上高の伸び抑制

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  • PC用チップ部門の売上高ほぼ横ばい、データセンター部門7%増収
  • 10-12月期の全体の売上高は前年同期とほぼ同水準へ

米インテルは精彩を欠くパソコン(PC)、サーバー市場への依存で成長が抑制されているものの、新製品投入が年後半の売上高と利益を押し上げている。

  インテルの26日の発表資料によると、7-9月(第3四半期)の売上高と利益はアナリスト予想を上回った。10-12月(第4四半期)の売上高は163億ドル(約1兆8600億円)の上下5億ドルとなる見通しで、アナリスト予想を上回る水準だが、前年同期比ではほぼ横ばいにとどまり、主力事業が停滞する中で総売上高を拡大する難しさを浮き彫りにしている。

  ブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は自動運転車や人工知能(AI)などの分野で自社の半導体が不可欠となる新製品を投入し、事業の多角化を図っているものの、2011年以降縮小が続くPC市場と、企業の設備投資計画に左右されるサーバー用チップ事業になお依存している。

  10-12月期の粗利益率は63%程度と見込む。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は、売上高が161億ドル、粗利益率が62.9%だった。

  インテルの株価は決算発表後の時間外取引で約2%上昇した。通常取引終値は41.35ドル。

  7-9月期はあらゆるモノがネットにつながるインターネット・オブ・シングス(IoT)やメモリーチップを手掛ける部門の力強い成長が追い風となった。7-9月期の純利益は45億ドル(1株当たり94セント)で、前年同期の34億ドル(同69セント)から増加。売上高は2%増の161億ドル。一部項目を除いた1株利益は1.01ドルで、このベースでのアナリスト予想平均は80セント、売上高は157億ドルだった。

  PC用チップ部門の売上高は89億ドルで、前年同期比ほぼ横ばい。インターネットや企業内ネットワークを動かす機器に搭載される高性能で高価なチップを販売するデータセンター部門の売上高は7%増の49億ドル。比較的新しい事業であるメモリーチップ部門は37%増収、IoT部門は23%増収だったが、これらの部門の売上高はPC用チップ事業の10の1程度にとどまる。

原題:Intel’s Lingering Reliance on PCs Keeps Sales Growth Subdued (2)(抜粋)

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