10月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、ECBのQE縮小計画でユーロは大幅安

  26日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが大幅下落し、7月下旬以来の水準となった。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)政策の延長と債券購入規模の縮小を発表したのが手掛かり。一方で、米下院による予算決議案可決で税制改革実現の見込みが高まったとの見方から、ドル指数は7月12日以来の水準を回復した。

  ドルは主要10通貨の全てに対し値上がりした一方、ユーロは8通貨に対し値下がりした。ECBはこの日、QEプログラムを月間購入額300億ユーロで少なくとも来年9月まで延長すると発表。市場の予想とほぼ一致した。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は次期議長指名争いから外れたとのポリティコ報道を受け、よりタカ派の候補者が選ばれる可能性に注目が集まったことも、ドルの支援材料になった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.7%上昇。ドルは対円で0.2%上げて1ドル=113円98銭。対ユーロでは1.4%上昇し1ユーロ=1.1648ドル。
  ニューヨーク時間の午後にはユーロのドルに対する下落率が1%を超え、4月以来で初めて100日移動平均の1ユーロ=1.1674ドルも下回った。

  ドルは円に対して一時1ドル=114円08銭まで上昇。ただ、ドルに対する円の下げ幅は他の通貨ほど大きくなかった。ユーロが対円で1カ月ぶりの大幅安となり、ユーロを円に対し買い持ちにするクロス取引が巻き戻されたことで、ドルの上値が限定されたと、ニューヨーク在勤のあるトレーダーは指摘した。

欧州時間の取引

  ユーロはECBのQE縮小計画発表を受けて下落し、ドラギ総裁の記者会見終了後には10月6日以来の安値となる1ユーロ=1.1707ドルに値下がり。ただ、政策決定の発表やドラギ総裁会見が進行中の相場変動は比較的小幅にとどまった。ドラギ総裁は、QEは期限を決めないプログラムで、突然終了することはないと強調。またコンスタンシオ副総裁は、満期償還金の再投資が「相当な」額になるとの見方を示した。
原題:Dollar Gains on Tax Reform Outlook; Euro Sinks on ECB Tapering(抜粋)
EUR Down vs Most G-10 Peers; ECB Halves, Extends QE: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が反発、決算好調で-金は反落

  26日の米株式相場は上昇。堅調な企業決算や税制改革に向けた議会の動きが手掛かりとなった。市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長指名を巡る動きを引き続き注視している。

  • 米国株は反発、決算好調や税制改革に向けた議会の動きで
  • 米国債は下落、10年債利回りは2.46%に上昇
  • NY原油は反発、サウジがOPECの減産継続を支持
  • NY金は反落、終値で8月来の安値-ドル持ち直しで

  S&P500種株価指数は反発。ツイッターやフォード・モーターなどの好調な決算が材料視された。一方バイオテクノロジー関連は売られ、ナスダック100指数が下落した。バイオ医薬品のセルジーンが利益目標を引き下げたことが影響した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2560.40。ダウ工業株30種平均は71.40ドル(0.3%)上げて23400.86ドル。米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.46%。

  この日はまた、通常取引終了後にアマゾン・ドット・コム、アルファベット、マイクロソフトが決算を発表。時間外取引ではニューヨーク時間午後4時20分時点でアマゾンが7%余り上昇、アルファベットも4%上げた。マイクロソフトはほぼ変わらず。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は電話取材で、「きのうは一部の低調な決算を受けてやや売りが目立ったが、本日は市場のムードが改善された」と指摘。「決算がなお重視されているというのは前向きなことだ」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。4月以来の高値水準となった。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が石油輸出国機構(OPEC)による2018年3月以降の減産継続に支持を表明したことが買い材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比46セント(0.9%)高の1バレル=52.64ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は86セント上げて59.30ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。欧州中央銀行(ECB)のハト派姿勢や米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長はタカ派寄りになるとの観測に支えられ、ドルが上昇したことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.7%安の1オンス=1269.60ドルで終了。

  この日は銀行株も高い。下院が2018年度(17年10月-18年9月)連邦予算の大枠を定めた予算決議案を可決し、減税計画の年内実現に向けた動きが前進したことが背景にある。

  グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツの最高投資責任者(CIO)、ウォルター・トッド氏は「きょうの大きな前進は、下院が上院の予算決議案を可決したことだ。何らかの形で税制改革が実施される方向にまた一歩前進した」と指摘。一方、「次期FRB議長指名については、最有力候補が日々変わることから向こう1週間程度は注視したい」と述べた。
原題:U.S. Stocks Bounce Back on Earnings, Budget Vote: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: Brent Rises to 2-Yr High; Saudi Supports Extension
PRECIOUS: Gold Posts Lowest Close Since August on Dollar Rebound

◎欧州株:上昇、ECBがQE解除を慎重に進めると強調

  26日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が8月以来の大幅高。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)を来年縮小していく上で極めて慎重に動くと強調したことが好感された。

  ストックス600指数は1.1%高の391.27、ユーロ・ストックス50指数は1.3%高でそれぞれ終了。

  スペインのIBEX35指数は1.9%上昇。カタルーニャ自治州のプチデモン首相は州議会選挙実施を検討したが、中央政府に求めた譲歩を得られていないと語った。

  このほかの主要指数は、英FTSE100が0.5%高、独DAXが1.4%高、仏CAC40が1.5%高、イタリアのFTSE・MIBが1.6%高。

  個別では、STマイクロエレクトロニクスが12%高と急騰した。
原題:European Stocks Rally as ECB Signals Caution With StimulusExit(抜粋)

◎欧州債:スペイン債中心に上昇、ECBが金融緩和延長を決定

  26日の欧州債市場では、スペイン国債を中心に上昇。カタルーニャ自治州で12月までに州議会選挙が実施されるとの観測が材料視された上、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和の延長を決定し、上げ幅を広げた。

  ECBが債券買い入れを1月から月額300億ユーロとし、少なくとも9カ月続けると発表した後、ドイツ国債先物が急騰。

  ドイツ債先物を売ってイタリア債先物を買うブロック取引が入り、周辺国債とのスプレッドは縮小。

  スペイン債、イタリア債の上昇はECBのほか、政治リスク後退も背景にありそうだ。イタリアでは反ユーロ政党「五つ星運動」にとって不利になるとみられる選挙法が上院を通過した。
原題:Spanish Bonds Outperform Post-ECB; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為を更新します.)
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