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トヨタ「センチュリー」がモデルチェンジ-3代目登場も変わらぬ伝統

  • 20年ぶりのフルモデルチェンジ、ハイブリッドシステムに変更
  • 日本人が伝統として重んじる厳選されたモノの一つースー氏

トヨタ自動車が新型「センチュリー」を発表した。トヨタの創業者である豊田佐吉氏の生誕100年にちなんで名付けられた初代モデルが1967年に販売されて以降、国家元首や最高経営責任者(CEO)らに愛用される日本最高峰のラグジュアリーカーだ。御料車として使われるなど、選ばれし者だけが手にすることができる。

  フォーマルで風格があり、深い伝統を感じさせるセンチュリーは、誕生から50年でフルモデルチェンジは2回目にすぎない。一般的に6-7年でモデルチェンジを繰り返す自動車業界では想像できないほどの間隔だ。英ロールスロイスの「ファントム」でさえ、12年程度で世代交代している。                     
        

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居住性を高めた後部座席、大型ディスプレー設置

出典:トヨタ

                 
  ひと目見ただけでは新旧の違いを見分けるのは難しいだろう。これは意図されたものだ。文化的な価値を持つ車は、それが瞬時に認識されなければならない。新車の投入で先代を古く感じさせたり、連続性がないと思わせてはならない。

  日本車サイト「ジャパニーズ・ノスタルジック・カー」の開設者で編集責任者のベン・スー氏は、「東京は恐らく世界のどの都市よりもトレンドやファッションが変わっていくが、日本人が伝統として重んじる厳選されたモノがそこにはある」と指摘。「センチュリーはその一つだ。全体的なデザインはほとんど変わっておらず、最先端のスタイルに左右されない」と語った。
         

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3代目センチュリー

出典:トヨタ

  センチュリーは走行中の静粛性の高さで知られている。先代は国産車としては唯一12気筒エンジンを搭載していたが、新型では環境規制に沿う流れで8気筒エンジンとモーターのハイブリッドシステムが採用された。

  実はセンチュリーはこれまで米市場で入手できなかった。しかし、コレクターやカー好きが米国に持ち込もうとする動きは阻止できない。米国の規制上、最先端の外車は輸入できないが、25年以上前に発売された自動車なら大丈夫。20年前の1997年に登場した2代目センチュリーは無理だが、1992年以前の初代は現在、人気が高まっている。スー氏は「センチュリーは絶対にコレクションすべき自動車で、米国内にも何台かある。日本社会での特別な存在に気付く米国人が増えるにつれ、もっと見掛けるようになるだろう」と述べた。

原題:New Toyota Century Is Japan’s Challenge to Rolls-Royce, Bentley(抜粋)

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