ユーロ・ドルが上昇、ECB発表控えユーロ買い優勢-ドル・円は下落

更新日時
  • ユーロ・ドルは一時1.1837ドルと20日以来のユーロ高・ドル安水準
  • ドル・円、114円台半ばの上抜けに失敗-ステート・ストリート

東京外国為替市場のユーロ・ドル相場は上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会を海外時間に控えて、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下などを背景にドルが全般的に売られる中、ドル・円相場は下落した。

  26日午後3時現在、ユーロ・ドルは前日比0.2%高の1ユーロ=1.1831ドル。朝方に付けた1.1812ドルから徐々に値を切り上げ、午後には一時0.2%高の1.1837ドルまで上昇し、20日以来のユーロ高・ドル安水準を更新した。

  ECBはこの日、金融政策を決定し、ドラギ総裁が記者会見を行う。ブルームバーグ調査によると、ECBは来年以降の資産購入プログラム購入額を現行の月600億ユーロから月300億ユーロへ縮小し、約9カ月延長すると見込まれている。

ドラギECB総裁

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、ECBの資産買い入れについて「300億ユーロで9カ月延長の総額2700億ユーロというのが市場のコンセンサス。総額2700億ユーロを下回ればユーロ買い、上回ればユーロ売りになりそう」と指摘。「ただ、足元のレンジ内で動きづらさもあり、ユーロ・ドルは1.19ドルをタッチできれば御の字。一方の下値は1.1700ドルから1.1730ドルゾーンで買いが強そう」と語った。

  ドル・円は同時刻現在、0.2%安の1ドル=113円49銭。早朝に付けた113円76銭から徐々に水準を切り下げ、午後には一時113円34銭までドル安・円高に振れた。前日には一時114円24銭と7月11日以来のドル高・円安水準を付けていた。ドルは主要通貨の大半に対して売り優勢の一方、円はほぼ全面高。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ドル・円について、「114円台を2回試した結果、失敗に終わった印象。114円50銭辺りを上抜けてこないと、上がったところで売りが出るパターンになっている」と説明。「米国時間は、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長候補に関する報道に振り回されている。アジア時間は北朝鮮の核実験などが注目されている」と述べた。

  米CNNによると、北朝鮮高官リ・ヨンピル氏は、李容浩外相が先に太平洋上で水爆実験を行う可能性を警告したことについて、「文字通り」受け止めるべきだと発言した。26日の時間外取引で、米長期金利は一時2ベーシスポイント(bp)低下の2.41%程度まで下げた。

  ポンド・ドル相場は一時1ポンド=1.3279ドルと、17日以来のポンド高・ドル安水準を付けた。前日発表の7-9月期の英GDP速報値は前期比0.4%増と、市場予想(0.3%増)を上回った。これを受けてイングランド銀行(中央銀行)は次回11月2日会合で、10年ぶりの利上げを行うとの観測が一段と強まった。

  ステート・ストリート銀の若林氏は、「英GDPは予想より良かった。意外と強い指標が発表されている。カーニー英中銀総裁から利上げ方向の発言が出るとの期待もある」と述べ、ポンド・ドルは押し目買いで緩やかな上昇基調との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE