ドラギ総裁、QEプログラムの軟着陸目指す-ECBきょう政策発表

  • 債券購入額300億ユーロに減額し9カ月延長か-エコノミスト予想
  • フォワードガイダンスの修正は予想されず、利上げは早くて19年前半

European Union(EU) sit on banners flying outside the European Central Bank (ECB) headquarters.

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)は26日に政策委員会を開き、大規模な債券購入をいつどのように終了するかを議論する。量的緩和(QE)プログラムが発表された2015年1月以降では、投資家やエコノミストの関心が非常に高い会合の一つとなる。政策委の決定はフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同8時45分)に発表され、その45分後にドラギ総裁が会見する。

  ユーロ圏のソブリン債務危機やデフレに近い状況に立ち向かってきたドラギ総裁だが、ECBのインフレ目標達成や利上げを実施することなく19年10月に任期満了を迎える可能性があり、大きな岐路に立たされている。政策委はインフレ率が上向くのを待ちながら月間資産購入額を600億ユーロ(約8兆円)から縮小し、プログラムを可能な限り延長する可能性が高いとみられる。

  ドラギ総裁は11年の就任直後、トリシェ前総裁が任期最後の数カ月に2回引き上げた政策金利を元に戻さざるを得なくなった経験をしており、同じ過ちは繰り返したくないもようだ。

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、QEは来年1月から月間300億ユーロの規模に減らして9カ月延長される見通し。ただ、予想には幅があり、ブルームバーグ・インテリジェンスのエコノミストらは400億ユーロで少なくとも半年の延長を見込む。

  政策委ではプログラムの終了日程を設定するかどうかで意見が割れているが、必要ならプログラムを延長するか月間購入ペースを引き上げるとする現行の方針維持が1つの選択肢となる。ECBはまた、保有債券の償還元本の再投資という関連措置の強調も検討している。この追加的な投資は18年に月平均で約150億ユーロとなる見通しで、刺激策縮小への懸念が市場に広がっても衝撃吸収剤として数年にわたって機能する可能性がある。

  資産購入プログラム終了後もかなりの期間、政策金利が現行水準で推移するというフォワードガイダンスについて、エコノミストは修正を予想していない。ドラギ総裁就任以降で初となる利上げは、早くても2019年前半とみている。

原題:Draghi Seeks Soft Landing for Stimulus as ECB Awaits Inflation(抜粋)

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