習氏の無謀な政策を歴史は記憶するだろう-ヘッジファンド運用バス氏

  • 中国の習近平体制下の厳格な資本規制や金利操作などを問題視
  • 習氏は「砂の土台」に中国経済を築いた-カイル・バス氏

ヘッジファンド運用バス氏

Photographer: Kholood Eid/Bloomberg
Photographer: Kholood Eid/Bloomberg

中国は習近平共産党総書記(国家主席)に過去数十年間のどの指導者よりも大きな権力を与えたことをいつか後悔するだろう。中国銀行システムの崩壊を警告してきたヘッジファンド運用者カイル・バス氏がこうした見方を示した。

  ヘイマン・キャピタル・マネジメント創業者のバス氏は25日に電子メールで、「習総書記はきょうメディア報道で称賛を受けているが、将来の歴史家が振り返った時、習氏は中国経済を砂の土台に無謀に築いたと非難されるだろう」と指摘。「習氏は懸命に信頼を勝ち取ろうとしているが、真の先進国なら自国通貨を操作しようとして短期金利を1日に数百ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)動かしたり、厳格な資本規制を課したりしない」と記した。

  5年に一度の中国共産党大会を経て、習氏の名前を冠した政治思想が党規約の行動指針に盛り込まれた。毛沢東、鄧小平と同様の扱いだ。しかし為替や境界を越える投資への規制で人民元が守られている状況が続く中、海外投資家の一部はそうした動きにやや冷めた見方をしている。

  こうした投資家の間からは、増加する一方の中国の債務残高を指摘する声も聞かれる。ブルームバーグ・インテリジェンスのデータによれば、残高は2016年末時点で国内総生産(GDP)の260%に膨らんだ。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスとS&Pグローバル・レーティングは今年、債務急増に伴うリスクを挙げて中国の格付けを引き下げた。

  バス氏は「国際的な通貨決済について言えば、中国は依然として後進国だ」と指摘した。

習近平氏、豚の餌やりから国家主席へ-中国最高権力者の横顔

原題:Kyle Bass Says History Will Remember Xi for Reckless Policies(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE