米アップル、十分な「iPhoneX」用意できるか-発売日迫る

  • 高機能端末の生産が難しいことは一段と明確に-11月3日発売
  • アップル、生産加速のため顔認証技術の精度下げたとの報道を否定

秋の早い時点で、米アップルが生産上の問題によりホリデーシーズンまでに十分な数の「iPhone(アイフォーン)X(テン)」を用意できなくなりそうなことが一段と明確になっていた。難題だったのは、顔認証技術などを搭載した高機能端末をどうすれば十分な数で量産できるか、ということだ。

  ウォール街のアナリストやファンのブログがアップルがつまずく兆候を注視する中で、同社は解決策を思いついた。同社はサプライヤーに対しひそかに、製造を容易にするために顔認証技術の精度を落としてもよいと伝えたと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  アイフォーンXは11月3日に発売が予定されているため、この動きが奏功したかどうかすぐに分かるだろう。一部のアナリストはアイフォーンXの供給が当初の需要に対応するには依然十分ではない可能性があるとの見方を示している。凱基証券(KGIセキュリティーズ)の郭明錤アナリストは、アイフォーンXの出荷台数は発売日までが200万-300万台、10-12月(第4四半期)は2500万-3000万台になると予想している。

  アップルの広報担当トルーディ・ミュラー氏は、顔認証機能「フェイスID」の「精度仕様を下げたというブルームバーグの主張は全くの誤りであり、フェイスIDが顔認証の新しいゴールドスタンダードとなることを期待している。フェイスIDの質と精度は変わっていない。フェイスIDを使って他人が偶然にアイフォーンを解除する確率は100万分の1にとどまっている」とコメントした。

アップルの世界マーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィル・シラー氏は、9月12日のイベントでアイフォーンXについて語る

フォトグラファー:David Paul Morris / Bloomberg

原題:Inside Apple’s Struggle to Get iPhone X to Market on Time (1)(抜粋)

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