10月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:米ドルと加ドルが下落、ECB判断控えユーロは堅調

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。カナダ・ドル、ポンドその他の通貨の不安定な値動きが背景となった。

  ドルは資源国通貨に対しては上昇したが、ポンドとユーロに対して下げるなどまちまちだった。欧州中央銀行(ECB)の政策判断を翌日に控え、ユーロは主要10通貨の大半に対して値上がりした。カナダ銀行(中央銀行)が将来の利上げに慎重な姿勢を示したことを受け、カナダ・ドルは米ドルに対して7月以来の安値をつけた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは対円で0.1%下げて1ドル=113円74銭。対ユーロでは0.4%下落し1ユーロ=1.1813ドル。

  メキシコ・ペソ、南アフリカ・ランド、ブラジル・レアルなどが大きく変動し、その影響が主要通貨にも及んだ。これらの通貨やオーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドルのポジションを調整する動きでキャリー取引が巻き戻され、円やユーロの相場に響いたもよう。

  メキシコ・ペソはドルに対して朝方下げた後に一時は1.3%高まで買い進まれた。メキシコ銀行(中銀)が為替ヘッジ契約入札の規模を引き上げるとの発表が材料視された。

  カナダ・ドルはカナダ中銀の「慎重」姿勢表明を受け、1米ドル=1.2817カナダ・ドルで日中安値をつけた。

欧州時間の取引

  ECB判断を控えて様子見の雰囲気が強い中、ユーロは引き続き狭いレンジにとどまった。ドイツのIfo経済研究所が発表した10月の企業景況感指数がエコノミスト予想に反して改善したことを受け、ユーロは一時9ピップス上昇。ただ追随買いは入らず、1ユーロ=1.1750ドル近辺の水準で違和感がないと現在の市場がとらえていることを示した。
原題:Dollar, Loonie Decline as Euro Outperforms Ahead of ECB Decision(抜粋)
Euro Stays in Wait-and-See Mode as USD Remains Bid: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が反落-決算強弱まちまちで

  25日の米株式相場は反落。ここ7週間で最大の下げとなった。企業決算の内容が強弱まちまちだったことでリスクオンの地合いが後退したほか、ワシントンでの政治的混乱が税制改革への取り組みに影響を及ぼすとの懸念も広がった。ドルも値下がり。

  • 米国株は反落、企業決算が強弱まちまち
  • 米国債は下落、10年債利回りは一時3月以来の高水準
  • NY原油は反落、米生産が2012年以来の大幅増
  • NY金は小反発、ドルや株価が下落で

  S&P500種株価指数は今週に入り2回目の下落。低調な決算を嫌気し、チポトレ・メキシカン・グリルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が大幅安となった。米国債では10年債利回りが一時3月以来の高水準に上昇したが、その後は上げを縮めた。金相場は上昇。株式相場の値下がりを受けて逃避需要から金が買われた。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2557.15。ダウ工業株30種平均は112.30ドル(0.5%)下げて23329.46ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.43%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。米燃料輸出は過去最高水準になったものの、米国の生産が2012年以来の大幅増となったことが米エネルギー情報局(EIA)の統計で示された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比29セント(0.6%)安の1バレル=52.18ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は11セント上げて58.44ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅反発。ドルや株式相場の下落が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%高の1279ドルで終了。一時は0.5%下落する場面もあった。

  トランプ大統領が税制改革の推進に向けて取り組む中、共和党のジェフ・フレーク上院議員とボブ・コーカー議員は24日、大統領を公に批判した。

  ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サービシズのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は電話取材で、「昨日の午後に広がったジェフ・フレーク議員のニュースは、市場に浸透するまでにしばらく時間がかかった」とし、「フレーク議員とコーカー議員が大統領を批判するような状況にまでなれば、大統領は自分が望むような税制改革を成し遂げるために真剣に交渉する必要が出てくるだろう」と述べた。

  今週は主要企業の決算や経済指標の発表が続いており、市場も注視している。また26日は欧州中央銀行(ECB)が金融政策会合を開く。ECBは、毎月の債券購入額の縮小を発表する見込みだ。
原題:U.S. Stocks Fall With Dollar on Mixed Earnings: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: WTI Dips After U.S. Output Rises by Most Since 2012
PRECIOUS: Gold Futures Rise on Dollar Bet, Decline in Equities

◎欧州株:下落、ストックス600が1カ月ぶり安値-ECB会合前で調整

  25日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数とユーロ・スト ックス50指数がいずれも下落。ユーロ上昇が輸出銘柄を圧迫した。26日 に欧州中央銀行(ECB)を控え、トレーダーのポジション調整も見ら れた。
  ストックス600指数は0.6%安の387.13で終了。ユーロ・ストック ス50指数のボラティリティーを示すVStoxx指数は12%上昇し、9 月8日以来の高水準へと向かっている。

  ストックス600指数ではヘルスケア株の下げが目立った。英グラク ソ・スミスクラインは5.5%安。同社がファイザーの資産に関心を示し ていることで生じ得る問題や、主要な新薬の売り上げが期待を下回り配 当方針を維持できるのかなどに投資家の関心が集まった。

  このほか公益や食品・飲料などディフェンシブ銘柄が売られた。好 決算を発表した仏高級品メーカー、ケリングが急騰し、業種別では小売 株が最大の上げ。
原題:Europe Stocks Hit One-Month Low in Selloff Before ECB Meeting(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債がほぼ変わらず、26日のECB政策判断を意識

  25日の欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。10年物周辺国債 とのスプレッドは2-3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮 小した。欧州中央銀行(ECB)の政策決定を26日に控えていることが 意識された。7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)が予想以 上に拡大した英国の国債も下落した。
  米10年債利回りが主要な水準とみられた2.42%を突破し、先物に大 量の売り。

  ドイツ債先物はIfo企業景況感指数の発表後に下落。この日実施 されたドイツ10年債入札に集まった需要は平均的で、実質応札倍率 は1.3倍と前回と同水準だった。
原題:Bunds Steady on Eve of ECB Decision; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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