ボーイング:7-9月民間機納機は過去最高、空軍向け納入遅れに懸念

  • フリーキャッシュフロー、収益とも予想上回る
  • 通期の利益とキャッシュフロー見通しは上方修正

ボーイングは「737MAX」が民間航空機の納入機数を四半期として過去最高に押し上げる中で、予想以上のキャッシュフローを達成した。だが、米空軍向け空中給油機の納入遅れを投資家は懸念している。

  25日の発表によると、空中給油・輸送機「KC46ペガサス」では給油時の問題が依然解決せず、この開発プログラムを巡る費用は7-9月(第3四半期)で3億2900万ドル(約375億円)膨らんだ。米国防総省は初号機の引き渡しが来年1月以降になるとの見方を示している。KC46は8月の納入を予定していたが、すでに数カ月遅れている。

  7-9月の調整後1株利益は2.72ドル。ブルームバーグが調査したアナリスト予想の平均は2.65ドルだった。売上高の243億ドル、フリーキャッシュフローの30億ドルとも、アナリスト予想を上回った。通期の中核的1株利益見通しは9.90-10.10ドルとし、7月に発表した従来見通しを0.1ドル引き上げた。営業キャッシュフローの見通しも125億ドルと、従来の122億5000万ドルから上方修正した。

  ボーイング株は年初来で71%高と、ダウ工業株30種平均構成銘柄のうち上昇率トップ。上げ幅は構成銘柄平均の3倍を超える。今回の決算発表は空中給油機の納入遅れが嫌気され、25日寄り付き前の時間外取引で一時1.5%安と下落した。

原題:Boeing Falls as Tanker’s Rising Tab Mars Record Jet Deliveries,Boeing’s Cash Jumps as Upgraded 737 Fuels Record Jet Deliveries(抜粋)

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