日本株の勢い持続は円安次第か-キヤノンなど業績見通し上方修正でも

  • 足元の株価上昇は業績が最大要因、当面株価は強い-大和証の鈴木氏
  • 例年よりも早く来期業績に注目が集まっていると野村は指摘

好調な企業業績を追い風に、日本株は連騰記録を更新してきた。この勢いがどれほど持続するかは円相場にかかっているかもしれない。

  日経平均株価は24日まで16連騰し、1996年7月以来の高値を付けた。その勢いの中で決算発表が始まり、25日は今期3度目の業績計画上方修正を発表したキヤノンの株価が上昇。見直しの一因に為替の円安傾向を挙げた。ファナックも通期見通しを上方修正したほか、市場予想を上回った。7-9月期の円相場は平均1ドル=111円と、前年同期の102円40銭に比べ安くなった。

  大和証券投資戦略部の鈴木政博シニアクオンツアナリストは、足元の株価上昇は「業績が最大の要因。上方修正は年内、あるいは来年ぐらいまで続きそうなイメージで、当面株価は強い」と指摘した。ただ、「決算発表後は為替次第」とし、「さらに円安が進まなければ、いったんは外需というのが終わってしまう可能性がある。年末に115円はないと、決算の面ではなかなか期待しづらくなってくる」と語った。

  ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均によると、TOPIX構成銘柄の18年3月期の予想1株利益(EPS)は前期比5.2%増の112.7円。今後2年は年約8%の増益が見込まれている。

  株式市場が活況を呈しても、企業利益の増加が株価収益率(PER)の上昇を抑えている。今期利益予想に基づくTOPIXのPERは15.5倍。13年には20倍を超えていた。米S&P500種株価指数の約20倍に比べても低い。
  
  野村証券は業績予想引き上げを織り込み、TOPIXと日経平均の年末予想を上方修正した。同証の松浦寿雄ストラテジストらは23日付リポートで、今年は「過去10年の傾向と異なり、早期に来期予想を織り込みにいっている」と説明。その上で、「来期予想が高い銘柄群のアウトパフォーマンス剥落が例年より早めに訪れるリスク」はあると指摘した。

原題:Japan Stock Boom Seen Driven by Profits That Still Hinge on Yen(抜粋)

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