宇宙から見る世界一の石油輸入国、コンセンサス大きく上回る需要か

  • 衛星データは中国の石油在庫が政府統計が示すよりも少ないと示唆
  • バークレイズのNY在勤アナリストがリポートで指摘
Photographer: Andrew Too Boon Tan/Moment Editorial/Getty Images
Photographer: Andrew Too Boon Tan/Moment Editorial/Getty Images

原油市場は中国の需要を過小評価しているかもしれない。世界2位の経済大国は世界一の石油輸入国だ。

  英バークレイズは23日のリポートで、人工衛星が集めたデータは中国の原油在庫が中国の通関・生産統計から推察し得る水準を下回っていることを暗示していると指摘。つまり、公式統計が示す以上の石油が消費され、世界の需給バランスが想定より逼迫(ひっぱく)している可能性がある。

  ニューヨーク在勤のアナリスト、マイケル・コーエン、ウォーレン・ラッセル両氏は「衛星データが正確で、中国の石油セクターにおける広範な活動を反映しているのであれば、石油ファンダメンタルズにとっては強気材料だ」とコメント。「中国の製油所稼働と末端消費が過小評価されている可能性と、コンセンサスおよびわれわれの予測より世界の需給バランスが逼迫していることが暗示されている」と記した。

  リポートによれば、アーサ・スペース・システムズからのデータは、中国の石油在庫が4-8月に日量約36万バレル増えたことを示唆。政府の統計は同期間の伸びが日量100万バレルであることを示唆しており、衛星データの約3倍だ。中国の原油輸入は先月13%増の日量904万バレルと、記録上で過去2番目の高水準。1-9月の輸入量は前年同期比12.2%増の約3億1800万トン。

  バークレイズによると、世界の原油市場は今年、平均で日量約30万バレル不足し、来年は約30万バレルの余剰に転じる見通し。中国需要の伸びは今年が日量60万バレル、来年は50万バレルと同行は試算している。

原題:Seen From Space, China’s Oil Demand Looks Stronger Than Expected(抜粋)

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