走りでもEV、「GT-R」級のパワーに-日産自コンセプト車で訴求

  • 最大トルク、フェラーリの最新型6.5リッターV12エンジン車に迫る
  • ホンダ、三菱自も走りを強調したコンセプト車を出展-東京ショー

Nissan Motor Co.'s IDx concept model. Source: Nissan Motor

走行中に排ガスを出さず、環境に負荷をかけないとして注目される電気自動車(EV)はモーター駆動ならではの鋭い加速などスポーツ走行にも適している。25日開幕した東京モーターショーでは日産自動車やホンダなどが「走り」を強調したEVのコンセプトモデルを出展し、魅力を訴えている。

日産自EVコンセプト車「NISSAN IMx」

Source: Nissan Motor

  日産自動車が同日発表したEVのコンセプト車「NISSAN IMx」は、2基のモーターを前輪と後輪の車軸に取り付けた四輪駆動タイプで出力は320キロワット、最大トルクは700ニュートンメートルを想定している。同社のスポーツカー「GT-R」に馬力では及ばないものの、トルクは約10%上回り、最新の6.5リッターV型12気筒のエンジンを搭載したフェラーリの新型車「812スーパーファスト」に匹敵する。

  日産自の発表資料によると、コンセプト車では日産自が開発しているEV専用のプラットホームを活用し高密度・大容量の電池を床下に配置するなどして低重心かつ高い剛性を実現。航続距離も600キロ以上と新型「リーフ」の1.5倍に伸ばした。

  電気自動車では変速機がなく、ごく低速から最大トルクを発生させるため力強い加速が得られる。日産自企画・先行技術開発本部の中島敏行主担はEV特有のレスポンスの良さは従来のガソリン車では「とうてい発揮できない」とし、「ガソリン車では得ることができない楽しさ」を提供して顧客の心をつかみたいと話した。

滑らかな加速

  ルノー・日産連合(アライアンス)は三菱自動車も含めて2022年までに新たに12車種のEV投入を目指している。今回発表したEVプラットホームは20年までの実用化を目指しており、ルノーや三菱自でも活用していくとしている。
 
  中国や欧州などで排ガスや燃費規制の強化が進む中、主要な自動車メーカーはEVを含む電動車の開発にかじを切っている。従来のガソリン車と比べて航続距離の不安や充電時間の長さなどマイナス要素もあるなか、自動車メーカーはEVならではの走りの楽しさを消費者に訴求して普及につなげようとしている。

  今年の東京モーターショーではホンダも「スポーツEVコンセプト」を公表。日産自と同様EV専用のプラットホームで開発し、「モーターならではの力強く滑らかな加速と静粛性、低重心による優れた運動性能を実現」すると説明。三菱自動車が展示するクロスオーバーSUVは3モーター方式を採用することにより、「EVならではの力強く滑らかで自然な走りを発揮する」としている。

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