10月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎ドル続伸、7月中旬以来の高値-主要中銀の判断待つ

  24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。一連の中央銀行政策決定会合を待つ中、米10年債の利回りが一時的に2.41%を突破したことを背景に、ドル指数は7月半ば以来の高値に達した。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。カナダ銀行(中央銀行)と欧州中央銀行(ECB)の政策判断をそれぞれ25日、26日に控えて取引が緩慢になる中で、カナダ・ドルは米ドルに対し8月中旬以来の安値となった。両中銀とも政策金利の据え置きを決めると予想されているが、政策の見通しに変化があるかどうかにトレーダーは注目している。米共和党の3議員が税制改革法案を支持しない可能性があるとマコネル上院院内総務の側近が話したことが伝わり、ドルは午後の取引で上げ幅を縮小した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。ドルは対円で0.4%上げて1ドル=113円90銭。対ユーロでは0.1%下げて1ユーロ=1.1761ドル。

  午後遅くの取引では、共和党の3議員が税制改革を支持しないと伝わったことを手掛かりに、ドル指数が上昇幅を大きく削る場面があった。ユーロは報道をきっかけに1ユーロ=1.1793ドルの日中高値をつけたが、間もなく報道前の水準まで上昇幅を縮めた。ドル・円も報道に反応し、それまでの114円近辺から113円56銭に値下がりした。

欧州時間の取引

  ユーロは週初からの狭い値幅での推移が続いた。ECBの政策判断を控えて慎重な取引になったものの、オプション取引ではユーロのコール(買う権利)が優勢となった。ロンドン時間午前10時35分の時点でユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1759ドル。ドルがアジア時間の下げ幅を埋める中で一時は1ユーロ=1.1743ドルまで下げたが、市場予想を上回るユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)の発表後に持ち直した。
原題:Dollar Reaches Highest Since Mid-July; BOC, ECB in Focus(抜粋)
USD Gains More Than Halved After Tax Bill Support Seems to Waver(抜粋)
EUR Consolidates as Upside Bets on ECB Day Dominate: Inside G-10(抜粋)

◎ダウ平均が最高値更新、好決算で-原油続伸

  24日の米株式相場は反発。米製造業の好決算を受けてダウ工業株30種平均は過去最高値を更新した。ただトランプ大統領に対して共和党議員から批判の声が上がっており、今後の税制改革への取り組みに影響が及ぶ可能性がある。

  • 米国株は反発、ダウ平均が最高値更新-決算を好感
  • 米国債は下落、10年債利回りは2.4%を突破
  • NY原油は続伸、米在庫減少の見通し-OPECは減産延長を検討
  • NY金は反落、終値で100日線下回る-企業決算が堅調で

  キャタピラーや3Mの決算は市場予想を上回った。ゼネラル・モーターズ(GM)も決算に反応して値上がりした。米10年債利回りは2.4%の水準を上抜け、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は7月以来の水準に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2569.13。ダウ工業株30種平均は167.80ドル(0.7%)上げて23441.76ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.42%。

  ホッジズ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ゲーリー・ブラッドショー氏は「決算では今後も好調な利益が示されるだろう。また利益だけでなく、売上高の伸びも予想を上回っているようだ」と指摘。「米経済は非常に順調で、世界経済も確実に改善しつつある。決算が主な材料となっていることから、相場は今後も上昇が続くと楽観している」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。4月以来の高値となった。米エネルギー情報局(EIA)が25日発表する統計では米原油在庫の減少が示される見通し。石油輸出国機構(OPEC)は減産の延長を検討している。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比57セント(1.1%)高の1バレル=52.47ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は96セント上げて58.33ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。100日移動平均線を下回った。好調な企業決算が相次いだことから、リスクの高い資産の需要が強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%安の1278.30ドルで終了。

  決算以外では、今週予定されている欧州中央銀行(ECB)の政策会合やカタルーニャ情勢、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡る動きなどに注目が集まっている。

  トランプ大統領の経済政策はまだほとんど実現していないものの、米主要企業の一部が好調な決算を発表したことで、成長が上向きつつあるとの観測が強まった。ただトランプ大統領とボブ・コーカー上院議員との間で舌戦が激しさを増しており、税制改革への取り組みに影響が及ぶ恐れが出ている。また共和党のジェフ・フレーク上院議員(アリゾナ州)は再選を目指さない意向を示し、この日の上院でのスピーチはトランプ大統領に批判的な内容となった。
原題:Strong U.S. Earnings Reports Push Dow to New High: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps as Investors Mull U.S. Inventories, OPEC Deal Strategy
PRECIOUS: Gold Closes Below 100-Day Average Amid Solid Earnings

◎欧州株:下落、ノバルティスなどヘルスケア銘柄が大幅安

  24日の欧州株式相場は下落。自動車株が上昇したものの、ヘルスケ ア関連銘柄が3カ月ぶりの大幅安となり、指数を押し下げた。
  指標のストックス600指数は0.4%安の389.33で終了。

  スイスの製薬会社ノバルティスは3月以降で最大の下げ幅となる 3%安。ジェネリック(後発医薬品)部門についてより慎重な見通しを 示したことが響いた。

  国別の指数は、英FTSE100指数がほぼ変わらず、ドイツDAX とフランスCAC40がともに0.1%高、イタリアFTSE・MIB指数 が1.1%高。スペインIBEX35は0.4%上昇した。
原題:European Stocks Fall as Health Care Drop Outweighs Auto Gains(抜粋)

◎欧州債:下落、ドイツ債が主導-ストラテジストがこぞって弱気

  24日の欧州債市場は長期債を中心に下落し、利回り曲線はスティー プ化した。26日に欧州中央銀行(ECB)の金融政策会合を控え、この 日発表されたユーロ圏購買担当者指数(PMI)もポジション調整を促 した。
  ドイツ国債の10年物利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇し、0.5%に近づいた。

  ECB会合を前に、市場の持ち高に対する注目が高まっている。バ ークレイズ、ドイツ銀行、JPモルガンがドイツ10年債の売りを勧めているほか、シティグループとBNPもECB会合に向けて弱気で、ストラテジストらは大幅なショートに傾く。

  スペイン国債は比較的下げ幅が小さかった。同国中央政府とカタル ーニャ自治州政府の緊張がほぼ小康状態を保ったことが寄与した。
原題:Bunds Lead Sell-Off Amid ECB Moves; End-of-Day Curves, Spreads3(抜粋)

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