米TI:7-9月は増収増益、需要好調で楽観的見通し
Ian King
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販売業者の在庫水準は通常レベル-リサルディ最高財務責任者
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時間外取引で株価下落、需要の伸びの持続性に疑問の声
米テキサス・インスツルメンツ(TI)は好調な業績見通しと7-9月(第3四半期)決算を発表し、産業機器メーカーや自動車メーカーからの半導体受注が依然として好調なことを示した。
24日の発表資料によると、10-12月(第4四半期)の1株利益は1.01ー1.15ドル、売上高は35億7000万-38億7000万ドル(約4070億-4400億円)の見通し。ブルームバーグの集計したアナリスト予想平均は純利益が1株当たり1ドル、売上高が36億7000万ドルだった。
ラファエル・リサルディ最高財務責任者(CFO)は「ゆっくりながらも確実にマクロ環境が改善しつつあり、半導体市場は経済全般よりも好調だ」と指摘。「成長は広範囲にわたっており、産業機器や自動車では全ての分野でそうだ」と語った。
同CFOによると、半導体製品の販売業者の在庫は約4週間分で、従来と同様の水準だという。アナリストの間では売れ残り在庫が積み上がっており、将来の注文の足かせになると懸念する声もあった。スタイフェル・ニコラウスのアナリスト、トーレ・スバンバーグ氏は、TIの注文の急激な伸びが市場全体の成長を上回っていると懸念する投資家もいると指摘。「問題はこの状態がどれだけ続くかだ」と付け加えた。
TIの株価は24日の時間外取引で約1.5%下落した。通常取引終値は96.44ドル。
7-9月期の純利益は12億9000万ドル(1株当たり1.26ドル)と、前年同期の10億2000万ドル(同98セント)から増加。売上高は前年同期比12%増の41億ドル。アナリスト予想は39億ドルだった。
原題:Texas Instruments Gives Upbeat Forecast on Industrial Demand (1)(抜粋)
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