ナイキ、2年前の売り上げ成長予想は達成危うく-25日に投資家説明会

米ナイキのマーク・パーカー最高経営責任者(CEO)は2015年10月に開いた投資家との会合で、同社は「史上最高」の状態にあり、年間売上高は20年5月期までに500億ドル(約5兆7000億円)に伸びるとの予想を示した。さらに「ナイキが成長企業であることは明らかだ」と述べていた。

  だが2年が過ぎた今、CEOのビジョンが確かだったとはとても言えない状態だ。アディダスをはじめとする競合相手が勢いを増す中でナイキは軌道から外れ、見通しが不透明になってきた。同社株は2年で17%下落し、時価総額220億ドルが吹き飛んだ。売上高の拡大ペースは一様でなく、6-8月(第1四半期)にはわずか0.1%増に減速した。

  ナイキの経営幹部は25日に本社で開く投資家との会合で、2年前に掲げたビジョンが今も健全であることを市場に納得させたい考えだ。

  エドワード・ジョーンズのアナリスト、ブライアン・ヤーブロー氏は「順風満帆・エンジン全開の状態から、逆風に遭って気筒の大半を休ませている企業になってしまった」とした上で、会社側は「見通しの立て直しを余儀なくされるだろう」と話した。

  NPDグループのアナリスト、マット・パウエル氏は米国市場に関し、「2015年は例外的な1年で、実際のところ、衣料と靴の成長率においては異常値だった。あれが永遠に続くと誰もが思っていたが、そうはならなかった」と述べた。

  スポーツ衣料を普段のファッションに取り入れる「アスレジャー」は競争激化を背景に衰退し、ナイキ以外の同業他社にも大きな打撃を被った。S&P500種株価指数を構成する企業でここ1年間の株価下落率が最も大きかったのはアンダー・アーマー、続いてフット・ロッカーだ。

原題:Nike’s $50 Billion Bluster Looks Dead Just Two Years Later(抜粋)

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