絶対安全な米国債取引ある、FRB新議長が誰でも-ウォール街で一致

14兆2000億ドル(約1615兆円)規模の米国債市場のトレーダーらは、誰が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長になっても安全な取引を思い付いた。

  ジェローム・パウエルFRB理事、ジョン・テイラー・スタンフォード大学教授、イエレン現FRB議長などのうち誰をトランプ米大統領が次期FRB議長に指名しようと、この取引だけは万全だとウォール街の多くの人の意見が一致している。イールドカーブのフラット化を見込む取引だ。米当局の利上げと低インフレの中で、米国債の長短金利差は既に過去10年で最小に近い。

  BMOキャピタル・マーケッツやキャンター・フィッツジェラルド、ウェルズ・ファーゴなどウォール街の大手債券ディーラーのストラテジストらは、トランプ大統領が最終候補の中から誰を選ぼうと利上げの流れは変わらないとみている。候補者の中で最もハト派と見なされるイエレン議長すら既に、2017年の2回の利上げおよび12月に3回目を実施する公算で、市場予想よりタカ派であることを示した。市場は18年末までに2回程度の利上げを織り込んでいるだけだが、連邦公開市場委員会(FOMC)は4回を想定する。

  SVBアセット・マネジメントのシニア・ポートフォリオマネジャーのエリック・スーザ氏は「誰がFRB議長になろうと、当局は正常化の道を進み続けるだろう。従ってイールドカーブのフラット化は続く」と話した。

  昨年12月半ば以降の2年債と10年債のスプレッド変化と、MUFGセキュリティーズアメリカの金利戦略担当ディレクター、ジョン・ハーマン氏の予想シナリオは以下の通り。

  • 現在83ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、昨年12月半ばは135bp
  • FRB議長がパウエル氏かイエレン氏なら2019年末までに41.1ベーシスポイントに
  • テイラー氏かウォーシュ氏なら19年末までにスプレッドゼロまたは逆イールドに

原題:Bond Traders Pile Into Fed-Proof Bet as Trump’s Pick Nears (2)(抜粋)

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