バランスシート縮小による市場への影響、FRBよりECBが重要か

  • ECBテーパリングは世界の債券市場に一定の影響及ぼす-トロサ氏
  • 何が起こるのかまだはっきり分からない-スロック氏

European Central Bank Headquarters

Photographer: Martin Leissl
Photographer: Martin Leissl

中央銀行のバランスシート縮小による市場への影響度という点では、欧州中央銀行(ECB)の方が米連邦準備制度理事会(FRB)より大きいかもしれない。

  オックスフォード・エコノミクスの経済アドバイザー、ギレルモ・トロサ氏は先週、「来年から始まると想定しているECBのテーパリング(緩和の段階的縮小)は、欧州だけでなく世界の債券市場に一定の影響をもたらすだろう。世界の市場がこれまで恩恵にあずかってきた主な支援要因が失われるからだ」と記した。

  • ドイツ銀のアナリスト試算よると、15年に始まったECBの量的緩和(QE)プログラムは現在、国債の純発行額の7倍の規模。FRBの買い入れは国債の純発行額を上回ったことはなく、日銀は3倍規模
  • 大量に買い入れた結果、民間投資家は居場所をなくした。トロサ氏によれば、ユーロ圏の買い手はECBのQE導入以降、外国証券を保有高を1兆1000億ユーロ(約147兆円)増やした

  トロサ氏の試算では、世界の債券に対する欧州からの需要は来年最大2000億ユーロ分縮小、19年には縮小規模が2倍に膨らむ見通し。

  ドイツ銀のニューヨーク在勤エコノミスト、トルステン・スロック氏は23日にブルームバーググテレビジョンで、「彼らが持ち出しているのは相当大きなバズーカ砲だ」と述べ、ECBに言及。利回りが緩やかに押し上げられるのか、それとも何かもっと重大なことが起きるのか、まだはっきり分からないと語った。
   
原題:For Markets, It’s the ECB’s QE Exit That May Matter Most (1)(抜粋)

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