ECBタカ派シナリオならユーロ高騰も、市場はハト派に傾く-調査

  • ユーロは1.20ドルを突破し、ドイツ国債利回りは2年ぶりの高水準も
  • ハト派的シナリオの下では市場の動きはより抑制的になる可能性

欧州中央銀行(ECB)が26日の政策委員会で、月間の債券購入額を200億ユーロ(約2兆6700億円)まで減らすことを決定した場合、他のテーパリング(緩和の段階的縮小)の結果よりもユーロとドイツ国債を動揺させる可能性がある。

  ブルームバーグのストラテジスト調査によれば、債券購入額を月200億ユーロに減らし、資産購入プログラムを1月以降6カ月だけ延長するというタカ派的なシナリオの下では、ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.20ドルを突破し、ドイツ国債の利回りも2015年以降で最も高い水準に上昇する可能性が高い。より緩やかなペースでの金融刺激策の縮小になれば、比較的穏やかな結果に備える市場の動きはより抑制的になると予想される。

  ECBのドラギ総裁は、政策委が当面12月まで継続する資産購入プログラムの将来を巡る決定の「多くの部分」を今月行う意向だと述べ、テーパリング期待に拍車が掛かった。ブルームバーグの別の調査によると、エコノミストらは、ECBが月間の債券購入額を現在の600億ユーロから300億ユーロに縮小し、来年9月までプログラムを続けるとドラギ総裁が発表するシナリオを想定している。

  月間の債券購入額を400億ユーロまでしか減らさず、プログラムを1年継続するシナリオでは、ユーロ相場は1.16ドルに下落し、ドイツ国債利回りも0.3%に低下することがあり得るとストラテジストは考えている。欧州のトレーダーらによれば、レバレッジドおよびインターバンクの投資家は、ハト派的ないし中立的な結果を想定したポジションを取っているが、タカ派的な決定が行われる場合の通貨の上振れリスクのヘッジに一部の投資家が動いていることが、短期のリスクリバーサルで示されている。

  INGグループのシニア金利ストラテジスト、マルティン・ファンフリート氏は「さらなる延長が可能だと示唆するECBのシグナルがどの程度信頼できるかに基づき、市場は反応することになろう」と指摘。市場は「ハト派的結果」に備えている可能性が高く、26日の政策委に向けて、金利とスプレッドは「穏やかな弱気」バイアスになっていると分析した。

原題:Hawkish ECB Tapering Surprise to Give Bigger Jolt to Euro, Bunds(抜粋)

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