ドル・円は113円台半ば、日本株連騰でじり高-FRB議長人事待ち

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  • 午前に113円25銭まで下げた後、午後には113円59銭まで持ち直す
  • ECB控えて「引き締め程遠い日本」意識されやすい-三井住友信託

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台半ばへじり高。米国の次期連邦準備制度理事会(FRB)議長人事や税制改革の進展待ちの姿勢が広がる中、日本株の連騰を背景に底堅く推移した。

  24日午後3時52分現在のドル・円は前日比0.1%高の113円55銭。前日の海外市場では米国株の反落や北朝鮮の生物兵器開発報道を受けて一時113円25銭まで反落。この日の東京市場でも午前は113円台半ばから113円25銭まで弱含んだが、その後もみ合いとなり、午後には113円59銭まで持ち直した。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、昨日は久々の114円台を付けて利食いや実需のドル売りが出やすかったが、「ここから調整が加速する感じでもない」と指摘。週後半に欧州中央銀行(ECB)の政策委員会を控えて、「引き締めが程遠い日本というのが意識されやすい」とし、衆院選での与党大勝を受けた日本銀行の黒田東彦総裁の続投や金融緩和の継続といった連想がドル・円の下値を支えると話した。

  24日の東京株式相場は続伸。主要株価指数は反落して始まった後に上昇に転じ、午後には上げ幅を拡大した。日経平均株価は108円高で終了し、歴代連騰記録を16に伸ばした。米株価指数先物も上昇している。

  上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人ストラテジストは、海外市場では米株の上昇一服で徐々に円買いへ傾いたが、次期FRB議長の後任人事で「ハト派な材料が提供されないうちは円高の動意も限られる」と指摘。ドル・円はしばらく113円台での振幅が続くとの予想を示した。

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、ECBは2018年に入った後、資産購入プログラムの月購入額を300億ユーロ(約4兆円)と現行の半分に縮小し、約9カ月延長すると予想されている。ECBは26日に政策委員会を開く。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1761ドル。カタルーニャ情勢への警戒が続く中、前日の海外市場では一時1.1725ドルと2週間ぶりの水準までユーロ安が進行。この日はの東京市場では1.1770ドルまで持ち直した後、伸び悩んだ。

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