VWとダイムラーにEU競争当局が立ち入り調査-談合疑惑巡り

  • VW傘下アウディにも調査入り、先週はBMWが調査を受けた
  • 独自動車メーカー数社が調査対象と欧州委、企業名は明かさず

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)とダイムラーは欧州連合(EU)の反トラスト当局による立ち入り調査を受けた。EU当局は独自動車業界が数十年にわたり技術などについて談合を重ねていた疑惑への調査を拡大している。

  VWの発表資料によると、調査対象となったのは同社のウォルフスブルク本社と傘下アウディのインゴルシュタット拠点で、同社は「公表されていた調査の一環」だとしている。数日前にはBMWも調査を受けていた。ダイムラーのシュツットガルト本社も「事前に公表されていた」調査が入ったと、広報担当のウテ・フェルベルク氏が電話取材で明らかにした。

  VWのディーゼル車排ガス不正の後遺症に加え、自動運転車や電気自動車への急激なシフトに見舞われている独自動車業界にとって、調査拡大は新たな逆風だ。独誌シュピーゲルが7月にVWとダイムラー、BMWは自動車技術、コスト、供給業者、戦略、ディーゼルエンジンの排ガス制御に関する活動を調整するため1990年代より会合を持っていたと報じ、談合疑惑が浮上した。

  VWは電子メールで、「VWグループと傘下ブランド各社は長期にわたり欧州委に全面的に協力」しており、罰金の軽減措置適用に向けた申請を行ったと説明。「欧州委員会が正式な手続きに乗り出すかどうかは今のところ不明だ」と指摘した。

  欧州委は電子メールで送付した声明で、独反トラスト当局者と共に独自動車メーカー数社の社屋で立ち入り調査を実施したと発表。当局者らはこれらの企業が反トラスト法に抵触している可能性があるとみている。調査対象の企業名は明らかにしていない。

原題:VW, Daimler Inspected by EU as German Car Probe Widens (1)(抜粋)

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