東京「モーター」ショー、EVシフト鮮明コンセプト続々-あす開幕

  • ホンダはスポーツタイプ、トヨタはAI搭載の小型車両など出展
  • 5日まで、自動車メーカーや部品メーカーなど153社・団体が出展

2年に1度開催される東京モーターショーが25日、開幕する。環境規制の高まりなどで化石燃料を使うエンジンではなく電気モーターとバッテリーで駆動する電気自動車(EV)へのシフトが世界的に進む中、自動車メーカー各社はEVのコンセプト車の展示に力を入れ、技術力をアピールする。

ホンダ スポーツEVコンセプト

Source: Honda Motor

  ホンダは新開発のスポーツタイプなどEVコンセプトモデル3種を発表する。人工知能(AI)を組み合わせ、運転手の表情や声からストレス状況を判断して安全運転のサポートを行うほか、ライフスタイルなどを学習して状況に応じた選択肢の提案を行うなどコミュニケーション能力も搭載。所有者が使用していない時間には自動運転でライドシェアを行うこともできるとしている。

  トヨタ自動車もAI搭載のEV車両のコンセプトカーを公開する。車いす利用者や高齢者の使いやすさを追求した小型車両と、歩道などでの利用を想定した三輪型の車両で、20年ごろの実証実験を開始を予定している。日産自動車はこのほど発売した新型EV「リーフ」のスポーツタイプなどを出展する。

  中堅メーカーでは三菱自動車スズキが世界的に人気が高まっているスポーツ用多目的車(SUV)のEVコンセプトカーを公開する。日野自動車いすゞ自動車はそれぞれEVバス、EVトラックを出展する。

  EVでは電池をエネルギー源としモーターを回転させて車を走らせ、従来のエンジンが不要になる。部品メーカーも含めて車作りのあり方が大きく変化することが見込まれ、業界では対応を急いでいる。今回のショーもテーマも「BEYOND THE MOTOR(モーターの向こう側) 」としている。

  各国が排ガスや燃費の規制強化を打ち出す中、国内外の主要な自動車メーカーもEVを中心とする電動車の開発を進めている。フォルクスワーゲン(VW)は9月のフランクフルトモーターショーで、グループの全12ブランド300車種すべてに電動モデルを導入すると発表。トヨタではマツダやデンソーと新会社を設立し、共同でEV開発を加速させるとしている。

  自動車調査会社、カノラマの宮尾健アナリストは、最近の上海やフランクフルトのモーターショーでは中国やドイツの自動車メーカーがEVを幅広く取りそろえて展示するようになっていると指摘。EV分野の競争力では国内メーカーが遅れを取っているとし、長期的に日本の自動車業界全体が海外勢との競争に敗れてしまうことを懸念していると話した。

  東京モーターショーは26日まで報道関係者のみが対象で一般公開は28日から11月5日まで。日本自動車工業会によると、自動車メーカーや部品メーカー153社・団体が出展する。

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