習氏は後継者を明確に示すか、シナリオを検証-共産党大会24日閉幕

  • 中国を導く次の政治局常務委員は25日発表される見通し
  • 後継者を明確にしない可能性、常務委員削減の公算も

北京で開かれていた第19回中国共産党大会が24日閉幕する。習近平総書記(国家主席)が明確に後継者を示すのかという大きな問いに対する回答がようやく出ることになる。

  党大会で今後5年の指導部が選ばれる。約200人の中央委員がまず選出され、その中から約25人が政治局員となる。

  中国で最も大きな権力を持つのが政治局常務委員会だ。週次で会議を開き、あらゆる主要な決定の承認に当たる。2022年まで中国を導く次の政治局常務委員は25日に人民大会堂で発表される見通しで、習総書記を筆頭に少数の最高指導部メンバーがレッドカーペットのステージに上がり、テレビを通じてその姿が世界に披露されることになる。

18日の中国共産党大会開幕日に演説する習近平総書記

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  この数カ月、常務委員の顔触れを巡る観測が絶えず、中国ウオッチャーは誰がそのメンバーに名を連ねるのか確実には分からなかった。常務委は現在、習総書記や李克強首相を筆頭に7人で構成される。党内の序列に従って順番に新メンバーが姿を現す。後継者は年齢で判断可能とみられ、習氏の後継候補は2032年まで指導するのに十分に若いことが必要になってくる。

  現行の中国憲法は国家主席の任期を2期に限っている。ただ、より大きな力を持つ党総書記や中央軍事委員会主席については制限はない。

  中国の政治は不透明だ。重慶市党委員会書記を務め、25人の政治局員の中で最も若く、常務委員候補とされていた孫政才氏が7月に汚職を理由に突然職責を外された。

25日に想定される主なシナリオは次の通り

後継者を明確にせず

習氏が1960年よりも前に生まれた他の常務委メンバーと共に姿を現す。この場合、68歳定年制という現在の慣例に照らし、2022年から10年間にわたって中国を統治できるだけの若い人物がいないことになる。

陳敏爾氏

Photographer: Imaginechina via AP Photo

  習氏が2期目に入る時点で後継者を明確に示さなければ、1992年から続いてきた共産党の慣習から逸脱することになる。実際にそうなれば、同氏が党のトップにとどまることを望んでいるとの観測が広がりそうだ。

後継者現る

2032年まで権力の座にとどまることができる1960年代生まれの幹部2人が習氏と共に登場する。重慶市党委書記の陳敏爾氏(57)と広東省党委書記の胡春華氏(54)が最有力の後継候補だと指摘する専門家は多い。

胡春華氏

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

常務委員を削減

習氏の後に続く常務委員が4人にとどまる。常務委員の数が7人から5人に減れば、30年ぶりに小規模な最高指導部となる。

定年制廃止

反腐敗運動を取り仕切ってきた王岐山氏(中央規律検査委員会書記、69)が習氏の後に続いて常務委員として登場する可能性もある。仮に王氏が留任すれば、2002年から続いてきた定年制が取り除かれることになり、22年に69歳になる習氏にとっては同じことをする前例ができる。

原題:All Eyes on Xi Succession Plan as China Party Congress Wraps Up(抜粋)

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