米アマゾン・ドット・コムが計画している第2本社(HQ2)開設に、カナダ、メキシコも含む北米54の州などから計238件の誘致の提案があった。同社がウェブサイトに掲載した地図と共に明らかにしたもので、米国の州のうち名乗りを上げなかったのはアラスカ、ハワイ、ワイオミング、ノースダコタ、サウスダコタ、モンタナ、バーモントの7州だけだった。

  アマゾンは第2本社建設に50億ドル(約5700億円)を投資し、今後20年余りで5万人の高賃金雇用を創出する計画で、各都市は誘致合戦を繰り広げている。ニューヨーク市のデブラシオ市長は先週の提案締め切りに先立ち、市内の史跡を「アマゾン・オレンジ」でライトアップするよう指示。カナダのトルドー首相はアマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)に誘致の親書をしたためたほか、ニュージャージー州ニューアーク市は70億ドルの税額控除の提供の可能性を示した。

  アマゾンは第2本社の立地条件として、人口100万人超の大都市圏で公共交通機関を備え、国際線のハブ空港に近く、テクノロジー人材を引き付けて定着させる潜在力を持つことを挙げている。第2本社は既存のシアトル本社と完全に同列のものとするという。アマゾンは第2本社建設に伴い、同社による直接的な投資や雇用創出に加え、周辺地域に何万人もの雇用や何百億ドルもの投資を生み出すといった効果も見込まれるとする。

  ブルームバーグは先週、アトランタ、ボストン、シカゴ、デトロイトといった都市にアマゾン第2本社誘致のチャンスがあると報じていた。同社は来年に立地の決定を下す方針を示している。

原題:Amazon Receives 238 Proposals for HQ2 Across North America(抜粋)

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