わが子の安全を見守るはずのベビーモニターが、不正アクセスによって外部からの監視装置に変わる可能性があることが研究で明らかになり、同種の機器のセキュリティーに対する信頼が大きく揺らいだ。ソフトバンクグループが昨年買収し、モノのインターネット(IoT)関連の半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングスは、問題を解決する提案を公表した。

  アームはIoT機器のセキュリティーフレームワークを開発し、これが広く採用されれば、信頼感の向上や販売の促進に役立つと期待される。

  同社IoTデバイス・グループのセキュリティーディレクター、ロブ・クームス氏はインタビューで、「多くの企業と話をしたが、反応はすこぶる良い。幅広い業界の支持が得られると確信している」と語った。

  IoTとは産業機器や街路灯、車、家電など日常的に使う機械や製品をコンピューターネットワークと接続し、「スマート化(情報処理・管理能力を搭載した高度な運用)」を可能にする技術。多くのメーカーが既にIoT機器を市場に投入しているが、セキュリティー基準に関する取り決めはこれまで存在しなかった。モバイル・エコシステム・フォーラムの昨年の調査によると、こうした現状がIoTの広い採用を企業と消費者にためらわせる一因となっている。

  アームが提案する新たなセキュリティーフレームワークは3つの要素で構成される。IoT機器がどのような脅威に直面しているかについての共通合意に関わる部分が最初の要素であり、アームのセキュリティーアナリストは、研究機関やエレクトロニクス業界と協力し、この種の情報を提供。これらの脅威の軽減につながるハードとソフト設計の在り方をフレームワークが規定する。

  最終的にアームは、新たな基準の条件に適合するファームウエア(あらかじめ組み込まれた制御用ソフト)を無料で顧客に提供し、全てのIoT機器がWi-Fiなどの無線通信を通じてソフトウエアの更新を受け取ることができる条件も提案する。

原題:SoftBank’s ARM Makes Bid to Standardize IoT Security Industry(抜粋)

(セキュリティーフレームワークについて追加して更新します)

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