欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎ドル続伸、ユーロはクロス取引で売られ軟調

  23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。ドル指数は一時、7月半ば以来の高値をつける場面があった。今週に予定されている一連の主要中央銀行の会合を見極めたいとの雰囲気が強かった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は米東部時間の午後に日中高値をつけた。対ドル、円、ポンドでのユーロ下落が背景。投資家は次期連邦準備制度理事会(FRB)議長人事や米連邦予算に関してさらなる情報を引き続き待っているが、その一方でカナダ、ノルウェー、スウェーデンの中銀や欧州中央銀行(ECB)の週内の政策判断にも目を向けている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%上昇。ドルは対円で0.1%下落し1ドル=113円43銭。対ユーロでは0.3%上げて1ユーロ=1.1749ドル。

  米国債利回りが下げ幅を縮めるのに伴い、ドルは主要10通貨の大半に対し上昇。特にユーロや北欧通貨に対する上げが際立った。米上院が可決した予算決議案の下院採決が26日に予定されているほか、共和党の税制改革計画が来週にも発表されると伝わったのが手掛かり。また、FRB議長人事で発表が「極めて近い」とトランプ大統領が述べたことも追い風になった。

  カナダ・ドルは米ドルに対し、日中高値からやや下げつつも小幅高を維持した。カナダ銀行(中央銀行)の政策決定会合とカナダ会計年度の終了(10月31日)が近づいていることで取引がやや減っている可能性があると、トロントのトレーダーは指摘した。カナダ中銀が今週利上げする確率は低いと市場では予想されている。

  スペインのラホイ首相は、カタルーニャ自治州との対立は同国経済への脅威であり、6カ月以内に選挙を実施する構えだと述べた。一方、カタルーニャ州の独立派が、中央政府による同州掌握を阻止するため「人間の盾」の形成を準備中だとも伝わった。

欧州時間の取引

  ロンドン時間の取引開始とともにドルを新たに買い持ちにする動きがレバレッジ投資家の間でみられたと、ロンドンと欧州のトレーダーらは指摘した。

  ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱交渉が進展するとの楽観論で高く寄り付いたが、日中高値の1ポンド=1.3227ドルに達した後は失速した。
原題:Dollar Up for a Second Day as Euro Dragged Lower by Crosses(抜粋)
Dollar Eyes Three-Month High as Bulls Find Support: Inside G-10(抜粋)

◎主要株価指数が下落、決算に注目-原油続伸

  23日の米株式相場は反落。主要株価指数は7営業日ぶりの下落となった。市場は、今週予定されている主要企業の決算や税制改革法案の進展状況に注目している。

  • 米国株は下落、市場は企業決算と税制改革に注目
  • 米国債は堅調、10年債利回り2.37%
  • NY原油は小幅続伸、OPECの減産順守を意識
  • NY金は小幅高、ドル伸び悩みや米国債利回り低下で

  ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者(CIO)は電話取材で、「最も注目されるのは決算だろう。次いで税制改革だ」とし、「順序はどうあれ、これら2つが重要になる」と加えた。

  S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均ともに値下がり。テクノロジーや資本財・サービスなどで下げが目立った。一方で米国債は堅調に推移した。ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅続伸。石油輸出国機構(OPEC)の減産合意順守が過去最高となったことの影響が意識された。

  S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の2564.98。ダウ工業株30種平均は54.67ドル(0.2%)下げて23273.96ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.37%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅続伸。石油輸出国機構(OPEC )の減産合意順守が9月に過去最高水準となったことの影響が意識された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前週末比6セント(0.1%)高の1バレル=51.90ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は38セント下げて57.37ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅上昇。ドルの伸び悩みや米国債利回りの低下が背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前週末比40セント高の1280.90ドルで終了。

  今週は22日投開票された日本の衆院選やスペインのカタルーニャ情勢、イタリアの一部地域で見られる自治権拡大に向けた動きなど、市場の材料となり得るイベントが数多くある。また欧州中央銀行(ECB)の政策会合が控えているほか、トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長の指名を発表する可能性もある。大統領は23日、次期議長の指名発表は「極めて近い」と語った。

  米経済指標では、27日に7-9月(第3四半期)の実質国内総生産(GDP、速報値)が発表される。市場では前期比年率2.5%増が見込まれている。今週はこのほか、9月の耐久財受注も発表される。

  米企業決算ではアルファベットやマイクロソフト、ツイッター、フォード・モーター、ボーイング、マクドナルド、コカ・コーラなどが発表を予定している。
原題:U.S. Stocks Drop at Start of Big Week for Earnings: Markets Wrap(抜粋)
原題:OIL FUTURES: WTI Edges Up, Investors Assess OPEC Deal Compliance(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Futures Higher as Dollar Pares Gain, Yields Drop(抜粋)

◎欧州株:上昇、テクノロジー銘柄がけん引-不動産株は下落

  23日の欧州株式相場は上昇。ハイテク銘柄を中心に買われた。ただ、不動産株は下落した。

  指標のストックス600指数は0.2%高の390.74で終了。業種別のテク ノロジー銘柄指数は1.3%上昇し、16年ぶりの高値水準を付けた。一方、不動産銘柄指数は0.8%安。

  国別では、英FTSE100指数がほぼ変わらず、ドイツDAX が0.1%高、フランスCAC40が0.3%高、イタリアFTSE・MIB指 数が0.1%高。スペインIBEX35は0.6%下落した。
原題:European Stocks Rise as Tech Gains Outweigh Drop in Real Estate(抜粋)

◎欧州債:上昇、南欧債が主導-ECB会合前にドイツ債は弱含みか

  23日の欧州債市場は、スペインとイタリアの国債が主導して上昇。 午前中にはECBの大規模な買い入れが見られた。ドイツ国債先物は朝 方に上昇したが、午後に入り一定の売りが出た。10年債は総じて引けま で堅調を維持した。

  スペイン10年債は上昇。中央政府とカタルーニャ州政府の間で舌戦 が続いているが、利回りは低下した。

  スペインとイタリアの10年債利回りはそれぞれ4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下落。11月に新たな発行余地があると見られ ているイタリアのインフレ連動債には一定の売りが出されたと、複数のトレーダー。

  バークレイズ、ドイツ銀行、JPモルガンはそれぞれ、26日の ECB会合に向けてドイツ10年債の売りを勧めた。シティグループと BNPも短期的にドイツ債利回りが上昇に向かうと予想。
原題:Spain, Italy Climb Ahead of ECB; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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