英銀HSBCホールディングスの元為替トレーダー、マーク・ジョンソン被告は35億ドル(約3980億円)の顧客注文を利用したフロントランニングで不法に利益を膨らませたとして、詐欺の罪で有罪判決を言い渡された。1カ月にわたったこの裁判では、金融市場の不法行為根絶を目指す米検察が勝利した。

  ニューヨーク市ブルックリンの連邦裁判所で23日開かれた判決公判では、起訴状で訴因とされた詐欺と共謀のほぼすべてで有罪と判断された。刑罰は後日言い渡される。

Mark Johnson in New York on Sept. 18.
Mark Johnson in New York on Sept. 18.
Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

  ジョンソン被告(51)の弁護士を務めるジョン・ウィング氏は法廷を退出する際、「無実の被告が有罪判決を受けた」とコメントした。

  世界的な為替不正操作が明らかになり合計100億ドル以上の罰金を銀行が支払って以来、裁判にかけられたのはジョンソン被告が初めて。同被告と共にHSBCの元欧州為替トレーディング責任者だったスチュアート・スコット被告も起訴されたが、英国在住のスコット被告は米国への送還に抵抗し、英裁判所の判断を現在待っている状態だ。

  7月31日付の当局文書によると、HSBCは不法行為で起訴されていないものの、為替トレーディングについて当局の調査対象とされ、米司法省や規制当局と和解に向け積極的に交渉している。今回の判決に関し、HSBC広報のロブ・シャーマン氏はコメントを控えた。

原題:Ex-HSBC Currency Trader Convicted of Fraud for Front-Running (1), Ex-HSBC Currency Trader Convicted of Fraud for Front-Running (3)(抜粋)

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