トランプ氏のテロ短絡ツイートに英国民反発-「口を出さないでくれ」

トランプ米大統領

Bloomberg
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トランプ米大統領は英国のテロについてツイートするのをやめられないようだ。今回は33ページから成る統計文書を読んで、犯罪件数に関する一つの数字を「イスラム過激派のテロ」に結び付けた。

  トランプ大統領は20日、「出てきたばかりの報告に『イスラム過激派のテロ拡散の中で英国の犯罪件数が年13%増えた』とある。これはよくない。米国の安全を守らなければならない! 」 とツイートした。

  英国側は直ちに反発した。野党・労働党のクリス・ブライアント議員は大統領に向け「口を出さないでもらいたい。あなたは明らかに、因果関係と相関関係の違いを理解していない」と断じた。

  チャーチル元首相の孫のニコラス・ソームズ氏も、大統領を侮辱する「twerp」の語を含むハッシュタグを使ってツイートした。

  英政府統計局(ONS)の資料は犯罪の増加と「イスラム過激派のテロ」とを関連づけてはおらず、ロンドンとマンチェスターのテロ事件が大きく寄与して昨年1年間の殺人未遂件数は「大幅に増えた」と表現した。一方、17日に公表されたヘイトクライム(憎悪犯罪)に関する別の報告書は、イスラム過激派テロと犯罪増加の関連を指摘し、ロンドンとマンチェスターでのテロ後にイスラム教徒に対する攻撃が増えたと説明している。

  下院内務委員会のイベット・クーパー委員長は「英国の憎悪犯罪は30%近く増えており、トランプ大統領のこのツイートのようなくだらない発言はそれをさらに助長する意図がある」とし、 「米大統領の扇動的で無知な発言が今や通常とみなされるに至っているのは嘆かわしい」と述べた。

原題:Brits Tell Trump ‘Stay Out of Our Business’ After Crime Tweet(抜粋)

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