アジアの好まれざる投資家、債券ETFに押し寄せる-ブラックロック

  • プライベートバンクなど、銀行から債券を購入しづらくなっている
  • 1-9月は1294億ドルの流入超過-モーニングスター

規模が比較的小さいアジアの債券投資家は、債券のエクスポージャーを増やすため上場投資信託(ETF)に資金を投じている。銀行からの購入が難しいためだと、世界最大の資産運用会社ブラックロックが指摘した。

  同社でアジア太平洋地域の資本市場などを担当する責任者のショーン・カニンガム氏はインタビューで、「銀行は規模の大きい機関投資家のためにバランスシートを活用している」と指摘。「手数料の支払額が大きくないプライベートバンクなど比較的小規模な投資家は、銀行からの債券購入が一段と難しくなっていると認識している」と語った。
  
  カニンガム氏によれば、債券ETFを購入するアジア太平洋地域の機関投資家と非機関投資家の割合が今年初めて50対50になったことをブラックロックは確認。過去3年は機関投資家が70%、残り30%は非機関投資家という傾向が続いていた。

  資本規制強化の影響で国際的な銀行は債券トレーディングの規模縮小を迫られ、投資家はETFに押し寄せている。モーニングスターの見積もりによれば、世界では年初から9月末までに差し引き1294億ドル(約14兆7200億円)の資金が債券ETFに流入、これは前年同期を22%上回る。利回りの追求に加え、最低投資額が低くて済む利便性が債券ETFに投資資金を呼び込んでいると、同社のアジアETF調査ディレクター、ジャッキー・チョイ氏はみる。
        
        

  カニンガム氏によると、今年は「株式中心」の年であるにもかかわらず、ブラックロックはこれまでにアジアで債券ETFの顧客基盤を25%増やした。同社のアジア太平洋地域の顧客は今年、世界の債券ETFを購入するため約35億ドルを投じたという。同社の運用資産総額は6月末時点で5兆7000億ドル。 

原題:BlackRock Says Unloved Asian Investors Turn to Bond ETFs (1)(抜粋)

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