JPモルガン:AIが債券セールスとトレーダー支援-予測や全体像示す

  • 同行はMSXのデータ分析を債券トレーディングなどで活用する
  • AIシステムは取引フロアからリアルタイムのデータを収集する
Photographer: Peter Foley

世界最大の債券ディーラーであるJPモルガン・チェースは、トレーダーがありのままに全てのアクションを理解することが時として難しいため、トレーディングフロアの全体像をトレーダーに伝え、市場がどこに向かうかを予測させる目的で人工知能(AI)の導入に動いている。

  JPモルガンの23日の発表によれば、同行はデータ分析とマシンラーニング(機械学習)に対応するAIシステム「MSX」を債券セールスおよびトレーディング業務に運用しようとしている。MSXは、セールスやトレーダーにリアルタイムでよりクリアな状況を示し、市場の動きの予想を支援するため、全てのデスクと注文からデータを収集する。ロンドンに拠点を置く新興企業モザイク・スマート・データが開発し、JPモルガンの金利トレーディングで既に活用されている。

  昨年の債券ビジネスの収入が150億ドル(約1兆7000億円)に上るJPモルガンをはじめ、複数の金融機関が、マシンラーニングとAIの資本市場部門での導入を目指す。モザイクのマシュー・ホジソン最高経営責任者(CEO)は、直近の動きについて、セールス担当者に取って代わるものではなく、パフォーマンスの改善に関わるものだと指摘した。

  ホジソンCEOは電話インタビューで、「タスクの自動化は、仕事の自動化とイコールではない」と述べ、債券のセールスパーソンにとって、仕事の効率化やより良いサービスの提供のために利用できる新たなツールになるとの見方を示した。リンクトインのプロフィルによれば、ホジソン氏は、過去にドイツ銀行のマネジングディレクターを務め、ソロモン・ブラザーズで勤務した経験もある。

原題:JPMorgan Taps AI Startup to Help Traders Predict Market Moves(抜粋)

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