債券先物が小幅高、日銀緩和策の継続見通しで買い圧力-米金利高重し

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  • 長期金利、一時3週間ぶり水準の0.08%に上昇後、0.07%まで戻す
  • 基本的には日銀が今の政策をすぐに変えることはない-SBI証

債券市場では先物相場が小幅高。前週末に米国債市場で長期金利が上昇した流れを引き継ぎ売りが先行したものの、衆議院選挙での与党圧勝で日本銀行による金融緩和策が維持されるとの見方を背景に次第に買いが優勢となった。

  23日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前週末比10銭安の150円21銭で取引を開始し、一時は150円19銭まで下落。その後はじりじりと値を戻す展開となり、取引終盤には150円37銭まで上昇し、結局は5銭高の150円36銭で引けた。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「今回の選挙結果で安倍晋三首相続投の流れとなり、そうであれば基本的に日銀が今の政策をすぐに変えることはない」と指摘。「日銀のコントロールが効いて、長期金利が0.1%に近づけば指し値オペの思惑なども出てくる」とみる。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.08%と、3日以来の水準で寄り付いた。午後には0.07%まで買い戻された。

衆院選の結果に関する記事はこちらをご覧下さい。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「予想通り与党勝利ということで、消費税を引き上げその一部を教育費に回すという政策は変わらないだろう。超長期債を中心に円債にはポジティブと考えられる」と指摘。「金融政策は現行の枠組みが維持されるという市場の見通しに変化はない」と指摘した。

米金利上昇

  20日の米国債相場は下落。上院の予算決議案可決で減税実現への道が開けたとの見方が広がったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長を巡る観測が売り材料視され、10年債利回りは7bp高い2.38%程度で引けた。この日の時間外では2.39%台まで上昇後、2.37%台に戻している。

  SBI証の道家氏は、「海外の金利が上がってきているので、長期金利は0.05%より下もなかなか難しい」と話した。

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