欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、次期FRB議長巡る報道続く-週間も上げ

  20日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補に関する報道が続き、さまざまな観測が広がる中、ドルはこの日の高値付近で推移した。

  ドルは主要10通貨のうちポンドを除く全てに対して値上がり。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は終値ベースで100日移動平均を上回り、週間では0.7%を超える上げとなった。トランプ大統領はFOXニュースに対し、連邦準備制度理事会(FRB)正副議長としてジェローム・パウエル、ジョン・テーラー両氏を指名する可能性があるとした一方、イエレン現議長についても「非常に」好ましいと発言した。ドルはまた、低調なカナダの経済指標にも支えられた。カナダ・ドルは下落。新政権樹立の動きを受けて前日大きく下げたニュージーランド(NZ)ドルはこの日も値下がりした。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ドルは対円で0.9%上昇し1ドル=113円52銭。対ユーロでは0.6%上げて1ユーロ=1.1784ドル。

  この日は、上院による予算決議案の可決を受けて税制改革が前進するとの期待が広がったほか、米国債相場の下落による利回り上昇も手掛かりとなった。また前日に広がったリスク回避の動きが後退し、ドルは円とスイス・フランに対して上昇した。市場は22日に控えている日本の衆院選や来週開かれる欧州中央銀行(ECB)の政策会合・総裁会見に注目している。

  ドルは日中一時動きが荒くなる場面があった。前日にトランプ大統領と面会したイエレンFRB議長がホワイトハウスを再訪したとの報道に反応した。ただその後、別の報道でイエレン氏のホワイトハウス再訪はコーン米国家経済会議(NEC)委員長との定例会合のためだったことが明らかになった。朝方発表された中古住宅販売件数は季節調整済みの年率で前月比0.7%増。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では減少が見込まれていた。この統計もドルを支えた。

欧州時間の取引

  欧州時間では、S&P先物が高値を更新する中で円とフランが大きく下落。また、22日の衆院選を控えて円のショートを積み増す動きが広がったことも同通貨を押し下げた。他の主要国でこのところ選挙結果がサプライズとなるケースが見られたことから、市場は日本の衆院選も注視している。

  市場はカタルーニャ情勢を巡る週末の動きにも注目している。欧州連合(EU)は、カタルーニャ問題はスペイン国内の問題だとしてEUとして調停に動く考えはないとの姿勢を示した。

原題:Dollar Extends Weekly Gain, Passes 100-DMA as Fed Talk Simmers(抜粋)
原題:USD Set for Bullish Weekly Close on Tax-Plan Hopes: Inside G-10(抜粋)


◎米国株・国債・商品:株高・国債安、税制改革実現への楽観で

  20日の米株式相場は上昇、米国債は大幅下落。S&P500種指数は週ベースで6週連続上昇となった。米上院が2018年度連邦予算の大枠を定めた決議案を可決し、トランプ米大統領にとって重要政策課題が実現に近づいたことが材料視された。

  • 米国株は主要株価指数が高値更新、S&P500は6週連続の上昇
  • 米国債は下落、減税の可能性が高まったことを嫌気-FRB議長人事も意識
  • NY原油は反発、リスク選好の動き強まる
  • NY金は反落、週間でも下落-税制改革期待でドル上昇

  主要3株価指数は終値ベースの過去最高値を更新した。一方、トランプ政権が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の決定に近づいたとの観測から、米10年債利回りは2.4%の手前まで上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%上げて2575.21。ナスダック総合指数は0.4%上昇し6629.05、ダウ工業株30種平均は165.59ドル(0.7%)高い23328.63ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い2.38%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。金融市場でリスクテーク意欲が再び強まったことから、買いが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比18セント(0.4%)高の1バレル=51.47ドルで終了。12月限は33セント上昇の51.84ドル。ロンドンICEの北海ブレント12月限は52セント上げて57.75ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。週間ベースでは過去6週中5度目の下落。米上院が予算決議案を可決し、税制改革実現への弾みになるとの見方から、ドルが上昇した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は前日比0.7%安の1280.50ドルで終了。

  上院の予算決議案可決で減税実現への道が開けたとの見方で、国債は徐々に下げ幅を拡大した。次期FRB議長人事関連の動きで、不安定な値動きとなる場面が幾度かあった。イエレンFRB議長がホワイトハウスを訪問中だとの報道や、トランプ大統領が22日に放送予定のFOXニュースとのインタビューで話した内容が一部公表されたことに、相場は反応した。

  米国株の個別銘柄では、ゼネラル・エレクトリック(GE)が1.1%高。7-9月決算と通期見通し下方修正への失望から一時は6.3%安まで売り込まれたが、業績が底入れした可能性をアナリスト数人が指摘したことで下げを埋めた。

原題:Dollar Gains With U.S. Stocks on Trump Tax Outlook: Markets Wrap(抜粋)
GE Just Shocked the World: Here’s What Wall Street Had to Say(抜粋)
USTs Slump on Tax-Cut Optimism, Whippy Action on Fed Chair Talk(抜粋)
Oil Trades Above $51 as Heightened Risk Appetite Props Up Prices(抜粋)
PRECIOUS: Gold Posts Weekly Drop as Dollar Rises on Tax Plan(抜粋)

◎欧州株:上昇、米税制改革への楽観で銀行株が上げ主導

  20日の欧州株式相場は上昇。米国の税制改革が世界の成長を後押しするとの楽観から、銀行株が上げを主導した。
  
  ストックス600指数は0.3%高の390.13で終了。週間の下げ幅を縮小した。週間での下落は6週ぶり。

  業種別の銀行株は1.2%高と、3週間ぶりの大幅高。金属価格の上昇と企業の好決算も各国の株価指数押し上げに寄与した。

  個別では、スウェーデンのエリクソンが8%高、ボルボが7%高。

原題:European Stocks Gain as U.S. Tax Outlook Boosts World Markets(抜粋)

◎欧州債:中核国債が下落-税制改革期待で下げた米国債に連動

  20日の欧州債市場では中核国債が下落。米上院の予算決議案可決でトランプ大統領が目指す減税計画が進むとの見方から、米国債が売られた流れに追随した。

  ドイツ国債先物でストップロスの売りが広がった。10年物利回りは6bp上昇。ドイツ国債の利回り曲線がスティープ化、2年物と10年物の利回り格差がとりわけ拡大した。

  周辺国であるスペインとイタリア、ポルトガルの国債は比較的堅調だった。

  ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:European Bonds Fall With Treasuries; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


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