「逃げ切れたと思う」との通話も-HSBC元トレーダー音声ファイル

  • トレーダーの間で交わされた通話の録音記録が核心部分の証拠となる
  • ジョンソン被告はフロントランニングに関与した罪で起訴された
Bloomberg
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英銀HSBCホールディングスの元為替トレーダー、マーク・ジョンソン被告は、外国為替市場で35億ドル(約3960億円)相当の顧客注文のフロントランニングに関与した罪で米国で起訴された。HSBCの元外為グローバル責任者であるジョンソン被告と、ロンドンおよびニューヨークのトレーダーとの間で交わされた通話の録音記録が、米検察当局にとって最強の証拠となり、陪審員らの前で6年前の出来事が再現された。

  ブルックリンのニューヨーク東部地区連邦地裁で、ジョンソン被告の審理が19日に始まり、陪審員らは証拠採用された多数の通話に耳を傾けた。その中には「われわれは逃げ切れたと思う」という被告の発言も含まれている。以下の音声ファイルを開くと通話の再生が可能だ。

-注文の影響について話すジョンソン被告:I think we got away with it

-顧客が不満を訴える前にポンド相場がどこまで上昇可能かについて話すジョンソン被告:squeal/ramp it

-ジョンソン被告とHSBCの元欧州為替トレーディング責任者スチュアート・スコット被告は、ポンド相場上昇がロシア中央銀行による買いのせいだと話す:Russian buying

-顧客が35億ドル相当の注文を行うと聞いた時のジョンソン被告の反応: F---ing Christmas

  ジョンソン被告が顧客の注文に先回りする形でポンドを買い、他のHSBCのトレーダーに情報を流したことで、顧客はより高値で買うことを余儀なくされた。検察によれば、為替相場が上昇した結果、HSBCは800万ドルの利益を得たという。
  

原題:‘I Think We Got Away With It:’ Listen to HSBC Trader Phone Calls(抜粋)

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