政権交代のNZ、市場の信認が鍵-労働党は金遣い荒いと見られがち

  • ニュージーランド・ドルは19日に1.7%値下がり
  • 労働党政権は中銀改革や社会保障の拡充を方針として掲げている

ジャシンダ・アーダーン党首

Hagen Hopkins/Getty Images

ニュージーランド(NZ)で、野党労働党のジャシンダ・アーダーン党首が首相に就くことになった。NZファースト党の支持を獲得し、緑の党の協力も得て9年ぶりに政権に返り咲く労働党だが、公約に掲げていた経済政策の変更はまだ市場の信頼を勝ち得ていない。

  これまでの与党国民党のビル・イングリッシュ党首による手堅い経済運営を目にしてきた投資家は、労働党政権が中央銀行の改革や移民制限、社会保障の拡充を打ち出していることに神経を尖らせている。輝きが失われ始めた国内経済に打撃となりかねないためだ。

ニュージーランド:労働党が政権樹立へ-NZファースト党が支持

  ANZ銀行ニュージーランドのシニアエコノミスト、フィリップ・ボーキン氏(オークランド在勤)は「経済成長面で幾つかの揺らぎが浮上し、景気移行期に入りつつある。変化が不安定化につながり得ることがこれまでもあったし、政策変更が十分に周知されなければ、経済に影響を及ぼし得るセンチメントとなるだろう」と述べた。

世界に先駆けインフレ目標導入したNZ中銀、大幅改革迫られる可能性

  NZドルは19日、1.7%下落。20日の株式市場ではNZX50種グロス指数が一時1.2%下げた。労働党は20日にNZファースト党と緑の党との合意を正式決定する。閣僚名簿が同日中に発表される可能性もある。37歳のアーダーン氏は女性首相として世界最年少となる。

  TDセキュリティーズのアジア太平洋調査責任者アネット・ビーチャー氏(シンガポール在勤)は「NZの景気に対し政治と経済のリスクが高まっている。市場は労働党政権は金遣いが荒いと見がちだ」と指摘した。

原題:After New Zealand Victory, Ardern Must Now Win Over Economists(抜粋)

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