日産自株2週ぶり安値、出荷停止の影響を懸念-無資格検査継続で

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Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

日産自動車の株価が4日ぶり反落。無資格の作業員が完成検査を行っていた問題が会社による事実公表後も次々と拡大、国内向け車両の出荷を停止する事態に発展したことを受け、収益への影響やコンプライアンス(法令順守)意識の低さが指摘されている。

  一時前日比2.4%安の1070円と問題発覚後の4日以来の安値を付けた。売買高は午後0時49分現在、神戸製鋼所、任天堂に次ぎ東京市場で3位の約337億円に膨らんでいる。一部車種を製造する日産車体の株価も一時2.1%安。前日の海外市場では日産の最大株主であるルノー株も値を下げた。

  野村証券の桾本将隆アナリストは19日付けリポートで、仮に出荷停止が2週間なら販売で2万台、営業利益で100億円の減少要因と試算した。2017年3月期の同利益は7422億円だった。メリルリンチ日本証券の二本柳慶アナリストは、コンプライアンス意識の低さを指摘し、長期的な評価はネガティブとした。

  日産自は9月29日に無資格者が一部工場で完成検査を行っていたと発表。その後も日産車体の湘南工場で同様の問題が発覚し、10月19日には追浜や栃木、九州にある工場で無資格者が検査していたことが新たに分かったと公表した。これを踏まえ、国内の全6工場で国内向けの出荷を約2週間停止し、検査体制の見直しを図る。

  野村証の桾本氏は、出荷停止は国内登録車のみで輸出車両は影響を受けないもようとし、輸出車両を優先して生産するなど柔軟に対応できれば減益影響はより小さくなると指摘した。メリルの二本柳氏も、新たなリコール対象となる可能性があるのは4000台とみられ、短期業績への影響は大きくないとみている。

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