衆院選:与党に恵みの雨なるか-天気予報は曇り時々雨で投票率に注目

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

衆院選投票日の22日は北上中の台風21号の影響で広い範囲で「曇り時々雨」の予報だ。悪天候なら投票率が下がり、組織力のある与党に有利というのが通説。報道各社の情勢調査で自民党の優勢が伝えられる中、当日の天気が投票結果にどのような影響を与えるのか、選挙ウオッチャーの見方はさまざまだ。

  気象庁がウェブサイトで公表している20日午前6時現在の週間天気予報では、22日は台風接近が予想される那覇が暴風を伴う雨で、東京や大阪、福岡、仙台は「曇り時々雨」、名古屋は雨、札幌は「晴れ後曇り」となっている。  

  民間気象情報サービス大手のウェザーニュースによると、過去15回の衆院選で投票率が高かった上位3回は「曇り」の日。台風や雨など悪天候の日は軒並み投票率を下げた。一方で、行楽に出掛けやすい晴れの日に投票所から足が遠のく傾向も。

  政治ジャーナリストの安積明子氏は、連立与党で300議席という情勢分析が報道されていることから、自民支持者の間で「行かなくてもいい」と緩みが出る可能性があると指摘。多少、天気が悪くても投票に行くのは安倍晋三政権に不満を持つ有権者だとし、「悪天候のリスクは自民党の方が大きい」とみる。

  2014年12月の投票日は寒波に見舞われ、戦後最低の52.6%を記録したが、自民、公明の連立与党が定数の3分の2超を確保して勝利した。

  シンクタンク「アジアフォーラムジャパン」の中村克彦氏は、仮に大雨が降った場合は立憲民主党や希望の党などの新党に関心を示している無党派層の投票行動が抑制されるとの見方を示した。衆院選も終盤。与野党ともに天気予報を気に掛けながら最後の訴えに奔走することになりそうだ。

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