日産自:全工場で国内向け出荷を停止-新たな無資格検査の発覚で

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  • 停止期間は2週間と想定、国内向けの工場は操業も停止
  • 追加無資格検査を受けた既登録車のリコールを検討

日産自動車は19日、国内の全6工場で国内向け車両の完成検査や出荷、車両登録を約2週間停止すると発表した。無資格の作業員が完成検査を行っていた問題が発覚した後も一部の工場で継続されていたことが分かり、国内向け出荷を全て見合わせて調査を実施する。

日産自追浜工場(神奈川県横須賀市)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  横浜市内で会見した西川廣人社長は、新たに無資格検査が発覚したのは3万4000台になるとし、正しい検査を行うために追加のリコール(無料の回収・修理)実施を予定している事も明らかにした。リコールした車両については、全国の日産販社の指定工場での点検実施を検討しているという。出荷停止という判断について、「長年常態化した癖を抜くためには、このくらいのことをしないといけない」と話した。

  同社は9月29日、資格を持たない検査員が一部工場で完成検査を行っていたと発表。その後、無資格検査員が認定された検査員の印鑑を使って検査表に押印していた事例も明らかになり、6日には約116万台のリコールを国土交通省に届け出ていた。

  19日の発表によると、これ以降も追浜、栃木、日産自九州工場で認定されていない作業員による完成検査が行われていたという。西川氏は、不正な検査工程が継続的に行われていたのは「現場レベルでのコミュニケーションに問題があった」ことが影響したと指摘した。

  同氏によると、問題発覚後に指導を徹底したものの現場が長年の習慣から抜け出せなかったのではないかと述べた。特に係長クラスとそれ以上の管理職との意思疎通に問題があったとの認識を示した。会見に同席した山内康裕チーフ・コンペティティブ・オフィサーは一部では完成車検査用に指定されたエリアとは別な場所で検査が行われていたケースもあるとした。

  西川氏は自身の進退については「業務を正常化し、会社を従来の成長軌道に戻すのが私の責任」と述べた。国内向け車両専用の工場である追浜工場(神奈川県横須賀市)や他工場での国内向け車両の生産を止めるという。再発防止対策を講じて確認作業を実施し2週間をめどに生産や出荷を再開する見通し。

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